ElevenLabs、ARR6億ドルで企業向け55%超

事業規模と顧客

ARR6億ドル
企業向け比率55%超

運用と信頼

AI利用の事前開示
用途別のモデル選定

成長と上場

利益率低下の許容
IPO時期は未確定
詳細を読む

音声AI企業ElevenLabsの共同創業者兼CEO、Mati Staniszewski氏は2026年9月24日公開のTechCrunchのインタビューで、同社のARRが6億ドルに達し、55%超を大企業向け事業が占めると明らかにしました。顧客獲得を優先し、必要なら粗利益率の低下も受け入れる方針です。成長戦略の軸は、顧客への還元と市場シェア拡大です。

同社の音声モデルはテキストを人間らしい音声に変換し、Klarnaでは米国の顧客3500万人向けの一次電話対応に使われています。Deutsche Telekom、Cisco、Adobeや政府機関も導入し、残る約45%の顧客層には中小企業、開発者、クリエーターが含まれます。

導入先がAIとの会話を明示すべきかを問われ、同氏は現時点では開示が必要との考えを示しました。人間を30分待つ場合にAIを選べるようにするなど、顧客に選択肢を渡す設計を例に挙げています。

単純な情報提供ではオープンソースモデルを使える一方、本人確認や返金を伴う金融サービスでは誤りが許されず、先端モデルがなお優位だと説明しました。政府案件では各国の要件に応じてモデルを選び、ポーランドの医療予約リマインダーではデータ保管地域の要件を守って統合しています。

粗利益率の数値は非開示でしたが、Staniszewski氏は、節約分を顧客に還元し価値と市場シェアを広げるためなら利益率低下も許容すると述べました。2028年のIPO観測は確認せず、今後数年で上場可能な基盤を整えるものの、実施は時期と場所次第だとしています。

学習ではデータ量より注釈を重視し、契約スタッフ数千人が発話内容、タイミング、話し方、感情を記録し、アクセント判定には音声指導者も起用しました。安全面では全顧客にKYCを実施し、同社技術はAIエージェントが別のエージェントを生成できないと説明しています。