Nikon、生成AI規定違反で顕微鏡動画の受賞取り消し
失格と順位変更
優勝作品を失格
ベトナム作品が新首位
他の受賞作も順位上昇
AI利用への疑義
AI後処理の使用
細胞構造への研究者疑義
元データの透かし疑惑
今後の審査
規則と評価手順の再検討
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Nikonは2026年10月9日、顕微鏡動画コンテスト「Small World in Motion」で1位としていた清華大学のNing Xu氏の作品を、生成AIに関する規則に適合しないとして失格にしました。これに伴い、微小な線虫と単細胞生物を撮影したベトナムのNguyen Nam Nhat氏の作品が新たな1位となり、他の受賞作も順位を一つずつ上げました。
失格となった作品は、原発性線毛運動不全症(PCD)の子どもの気道で、微細な線毛が動く様子を捉えたとされていました。研究者らは構造の不自然さや細胞の特徴が現れては消える点を指摘し、元ファイルにはAIの透かしに見える痕跡があるとの疑いも出ました。
Xu氏は、超解像光学画像から再構成したグレースケール画像の特徴を識別・可視化するため、教師なしニューラルネットワークによるAI支援の後処理を使ったと説明しました。一方、実験動画そのものや線毛、その動きをAIで生成したことは否定しています。
オンラインで真正性への疑問が広がった後、Nikonは作品を再調査し、生成AIに関する競技規則への不適合を結論づけました。同社は今回の判断について、応募者の職業上の評判、科学的貢献、意図を評価するものではないと明記しています。
Nikonは今後の応募に向け、規則と評価手順を見直す方針です。今回の事例は、AIによる生成と可視化支援の境界を規則でどう定め、提出データをどう検証するかという審査上の課題を示しています。