Google Play、音楽祭と連携し顧客体験を強化
オンラインでの限定特典
音楽祭でのリアル体験
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Googleは2025年10月3日、ロイヤルティプログラム「Google Play Points」の会員向けに、オンラインとリアルイベントを融合させた新たな顧客体験の提供を開始しました。米テキサス州で開催されるオースティン・シティ・リミッツ音楽祭と連携し、限定グッズの提供や体験型イベントを実施。デジタルとリアルの接点を組み合わせることで、顧客エンゲージメントの深化とブランドロイヤルティの向上を狙います。
オンラインでは、特にロイヤルティの高い会員層をターゲットにした施策が展開されます。Gold会員以上は、デジタル上の「ロードケース」を開けることでサプライズ特典を獲得可能。さらに、貯めたポイントを使い、人気デザイナーとの限定コラボグッズや、人気アーティストのツアーグッズと交換できる仕組みも用意されています。
人気モバイルゲームとの連携も特徴です。今回は世界的な人気を誇る「Candy Crush Saga」と提携し、ゲーム内で使える限定アイテムやブースターをPlay Pointsで提供。既存の強力なIP(知的財産)を活用することで、幅広いユーザー層へのリーチとプログラム利用の促進を図っています。
一方、音楽祭の現地では、高さ約6メートルの巨大なタワーを使った体験型ゲームが設置されます。参加者はゲームに挑戦して景品を獲得できるほか、1時間に1度の対戦モードでは、より豪華な賞品を狙うことも可能です。こうしたゲーミフィケーション要素が、来場者の参加意欲を刺激します。
さらに、Silver会員以上のメンバーには、イベントへの優先入場や、現地でしか手に入らない限定グッズが提供されます。オースティン市内のGoogle Storeで開催されるアーティストとのミート&グリート(交流会)への優先アクセス権も付与。上位顧客への特別な待遇で、さらなるロイヤルティ向上を目指します。
今回の施策は、デジタル完結型のポイントプログラムをリアルな体験価値に繋げることで、顧客との感情的な結びつきを強化する好例と言えるでしょう。Googleは今後、人気のミニゲーム「Diamond Valley」の復活も予定しており、継続的なエンゲージメント施策で顧客を囲い込む戦略がうかがえます。