Pixel Fold、ギアレスヒンジで薄さと大画面を両立

市場動向Google/DeepMind

新開発ギアレスヒンジ

歯車を廃し信頼性向上と省スペース化
より薄く頑丈な設計を実現
折りたたみ式最大8インチ画面を搭載

Proモデル並みの体験

30時間超持続の大容量バッテリー
折りたたみ式初のIP68防水防塵
磁気ワイヤレス充電Qi2に初対応
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Googleは2025年10月9日、新型折りたたみスマートフォン「Pixel 10 Pro Fold」の技術詳細を公開しました。最大の特長は、歯車を使わない新開発の「ギアレスヒンジ」です。これにより、信頼性を高めつつ本体の薄型化を実現し、折りたたみ式で最大級のディスプレイと大容量バッテリーの搭載を可能にしました。

従来のヒンジは歯車の経年劣化やホコリの混入が課題でした。新開発のギアレスヒンジは「CAM」と呼ばれる機構を採用し、回転運動を直線運動に変換することで省スペース化と高い信頼性を両立。落下テストにも耐える頑丈な設計で、開閉のスムーズさと安定感を長期間維持します。

ヒンジの小型化は、内部設計に大きな自由をもたらしました。確保されたスペースを活用し、折りたたみ式デバイスとしては市場最大級の8インチディスプレイを搭載。さらに、ベゼルも大幅に縮小されています。バッテリーもシリーズ史上最大容量となり、30時間以上の連続使用を実現しました。

Proモデルとしての機能も妥協はありません。ギアがなくなったことで密閉性が高まり、折りたたみ式スマートフォンとして初のIP68防水防塵性能を達成。また、市場で唯一、磁気で固定するワイヤレス充電規格「Qi2」に対応し、利便性を大幅に向上させています。

デザイン面でもProモデルとしての品質を追求しています。ヒンジ部分には光沢仕上げのアルミニウムを採用し、高級感を演出。本体エッジには宝飾品を思わせるダイヤモンドカットを施し、通常のスマートフォンと変わらない所有感と優れたグリップ感を実現しました。

開発チームは安易なスペック更新ではなく、技術的な挑戦を選択しました。その結果生まれたギアレスヒンジは、デザイン、性能、耐久性の全てを向上させる中核技術となっています。「普通のスマホの利便性を諦めない」という思想が、次世代の折りたたみデバイスを形作っています。