Google、英当局の市場指定は「不当」と猛反発

規制・法務市場動向Google/DeepMind

Googleの反論と主張

CMAの決定は不均衡で不当
Androidは選択肢を増やす思想
オープンソースで競争は活発
英国経済への多大な貢献を強調

市場の開放性を示すデータ

競合アプリストアの利用が活発
7割の端末にChrome以外のブラウザ
iOSと激しい競争環境
消費者満足度は91%と高水準
@bei_wayakuのXポスト: 英国は本日、巨大テック企業の事業行動を規制する新しい法律の下で、Google $GOOGL とApple $AAPL のモバイルエコシステムの監視を強化すると発表した - WSJ
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グーグルは22日、英国の競争・市場庁(CMA)が同社のモバイルエコシステムを「戦略的市場地位」に指定したことに対し、公式ブログで「不当な決定だ」と強く反論しました。この指定は、英国の新しいデジタル市場法制に基づくもので、対象企業は厳しい規制下に置かれる可能性があります。グーグルは決定が成長とイノベーションを阻害すると主張しています。

グーグルは、CMAの決定を「失望的、不均衡、不当」と厳しく批判。英国のデジタル市場法は、本来、成長とイノベーションを促進し、的を絞った規制を行うと約束されていたはずです。今回の指定には合理的な根拠が見いだせないとし、規制の正当性に疑問を呈しています。

同社は、AndroidとChromeが消費者の「選択肢を増やす」ために構築されたと強調します。Androidは誰でも無料で利用できるオープンソース。競合他社も自由にデバイスを開発可能です。また、他のモバイルOSとは異なり、Google Playストア以外からのアプリダウンロードも制限していません。

実際に市場では激しい競争が起きています。世界には1,300社が製造する24,000ものAndroid機種が存在。英国のAndroid端末の70%にはChrome以外のブラウザが導入され、3分の2以上には競合アプリストアがプリロードされています。エコシステムが独占状態にない証左だと主張します。

さらに、Androidが英国経済に大きく貢献している点もアピールしました。英国の開発者に年間99億ポンド以上の収益をもたらし、45万7000人以上の雇用を創出。CMA自身の調査でも、消費者の91%がAndroid端末に満足しているという結果を強調しています。

今回の指定により、グーグルの英国におけるモバイル事業は、新しく不確実なルールに直面することになります。同社は、英国のデジタル市場法が当初の「成長とイノベーションを促進する」という約束を果たすためには、CMAの今後の対応が極めて重要になるとし、事態を注視する姿勢を示しました。