ClickUp、新AI『Brain』搭載で全業務統合へ

新AIアシスタント『Brain』

質問を予測し能動的に回答
会議設定やタスク作成を自動化
Webや外部ツールと連携し分析
サイドバーからいつでもアクセス可能

ClickUp 4.0の進化

Qatalog買収検索機能を強化
タスク・文書・対話を一元管理
ビデオ通話のAI文字起こし・要約
ARR3億ドル突破、2年内IPO視野
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生産性向上プラットフォームを手がけるClickUpは2025年11月4日、プラットフォームを刷新した「ClickUp 4.0」と、新しいAIアシスタント「Brain」を発表しました。SlackNotionといった競合に対抗し、タスク管理からコミュニケーションまで、あらゆる業務を単一のプラットフォームで完結させる「ワンストップショップ」の実現を目指します。

新たに搭載されたAIアシスタントは2種類です。一つはコミュニケーションツール上に常駐し、利用者が抱えるであろう質問を予測して能動的に回答します。もう一つの汎用アシスタント「Brain」は、アイデア出しから会議設定、タスク作成、さらにはWebや外部ツールと連携したレポート分析まで、幅広い業務を自動化します。

今回の機能強化は、エンタープライズ検索スタートアップ「Qatalog」の買収によって実現しました。同社の技術を活用し、社内ナレッジはもちろん、Google DriveやFigmaといった外部ツールに分散した情報も横断的に検索・活用できる基盤を構築。これにより、AIがより的確な回答を生成することを可能にしています。

ClickUp 4.0ではUIも刷新され、タスク、ドキュメント、コミュニケーションの切り替えがよりスムーズになりました。また、社内ビデオ通話機能「SyncUps」を強化。AIが通話を自動で録画・文字起こしし、議事録を関係者に共有するなど、会議の生産性を飛躍的に高める機能が追加されています。

同社のゼブ・エバンスCEOは、「創業以来の目標は、あらゆる業務ソフトウェアを置き換えること。AI時代において、その必要性はさらに高まっている」と語ります。同社の年間経常収益(ARR)は3億ドルを突破しており、この成長を背景に2年以内の株式公開(IPO)を目指す計画です。