メリアム・ウェブスター、2025年「今年の言葉」に「スロップ」を選定

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AIが生む低品質コンテンツの蔓延

スロップの定義:AIが大量生成する低品質デジタルコンテンツ
コンテンツ75%がAI関与との調査結果
広告収益目的の「スロップ経済」が台頭
法律文書やサイバー報告にも侵食が拡大
情報格差:有料良質コンテンツと無料粗悪の二極化
YouTubeやWikipediaはスロップ対策を実施

各辞典が捉えたAI語の潮流

マクォーリー辞典も「AIスロップ」を今年の語に選出
オックスフォードは「レイジベイト」を選択
ケンブリッジは「パラソーシャル」を選定
コリンズは「バイブコーディング」を採用
2023年のWOTYは「ハルシネーション」(ケンブリッジ)
AI関連語が言葉の記録に定着しつつある状況
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メリアム・ウェブスター辞典は2025年の「今年の言葉」として「スロップ(slop)」を選定しました。同辞典は「人工知能によって通常大量に生産される低品質のデジタルコンテンツ」と定義しています。

スロップという言葉は1700年代に泥や汚水を意味する語として英語に登場し、1800年代には豚の残飯を指すようになりました。現代ではAIが生み出す粗悪なコンテンツの象徴的な言葉として定着しています。

同辞典のグレッグ・バーロウ社長はAP通信に対し、「AIというトランスフォーマティブな技術の一部であり、人々が魅力的にも、うんざりとも、少し滑稽にも感じている言葉だ」と語りました。

2025年には新たなウェブコンテンツの約75%に何らかのAI関与があったとする調査が発表されました。OpenAISoraGoogle GeminiVeoなどの動画生成ツールが普及し、AI製の書籍・ポッドキャスト・楽曲・CM・映画まで登場しています。

広告収益を目的に大量のAIコンテンツを量産する「スロップ経済」も問題視されています。研究者らは、この傾向がデジタルコミュニティの二極化を促進し、有料の高品質コンテンツへアクセスできる層とスロップを消費せざるを得ない層の格差を広げると警告しています。

YouTubeやWikipedia、Spotify、Pinterestはスロップの排除に取り組む一方、MetaOpenAIはAI生成動画のスクロール型アプリを提供するなど、対応が分かれています。ディズニーもSora生成動画をストリーミングに導入する契約を結びました。

今年は複数の辞典がAI関連語を年間ワードに選定しました。オックスフォードは「レイジベイト」、ケンブリッジは「パラソーシャル」、コリンズは「バイブコーディング」、マクォーリー辞典は「AIスロップ」を選んでおり、AIが文化・言語に深く浸透していることを示しています。