GoogleとIntel、AI基盤で多年提携を拡大

提携の中身

Xeon 6をGoogle採用
多年契約で関係強化
カスタムIPU共同開発継続
ASIC基盤IPUに集中

CPU争奪戦の背景

CPU不足が業界課題
GPU偏重からバランス型へ
Arm AGI CPU競争参入
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GoogleIntelは4月9日、AIインフラ分野での多年にわたる提携を拡大すると発表しました。Google Cloudは引き続きIntel製Xeonプロセッサを採用し、最新のXeon 6をAI・クラウド推論用途に活用します。両社は2021年から続くカスタムIPUの共同開発も継続し、ASICベースの設計に注力する方針です。

Google Cloudは過去数十年にわたりIntel製Xeonプロセッサを使い続けてきました。今回新たに採用が明確化されたXeon 6は、生成AI時代のクラウド推論処理を支える基幹部品となります。長期にわたる信頼関係を軸に、両社は基盤構築のパートナーシップを一段と深めます。

提携のもう一つの柱が、カスタムIPUの共同開発です。IPUはCPUからネットワーク処理やデータ管理といった作業を引き受け、データセンター全体の効率を底上げします。2021年に始まったこの取り組みは、今後ASICベースの設計に焦点を絞って進められる予定です。

この拡大の背景には、業界全体を覆うCPU不足があります。モデルの開発や学習にGPUが使われる一方、完成したAIモデルの実行や推論、そしてインフラ全般の運用にはCPUが欠かせません。Intelのリップブー・タン最高経営責任者は「AIには加速器だけでなくバランスの取れたシステムが必要だ」と強調しています。

CPUへの回帰はGoogleIntelだけではありません。SoftBank傘下のArm Holdingsは先月、創業35年で初の自社設計チップとなるArm AGI CPUを発表しました。世界的なCPU不足を背景に、半導体各社の競争はAI基盤の中核部品へと広がっています。