Clarifai、OkCupid提供の顔写真300万枚を削除

FTC調査と和解の経緯

2014年にOkCupidが写真提供
2019年NYT報道で調査開始
2026年3月にFTCと和解成立

削除と今後の規制

Clarifaiが写真と学習モデルを削除
Match Groupにデータ共有の永久禁止命令
初回違反のため罰金は科されず
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AI企業Clarifaiは、出会い系アプリOkCupidから提供を受けた約300万枚のユーザー写真と、そのデータで訓練した顔認識AIモデルをすべて削除したことが明らかになりました。Reutersの報道によるもので、米連邦取引委員会(FTC)の調査を受けた対応です。

事の発端は2014年に遡ります。Clarifaiの創業者兼CEOであるMatthew Zeiler氏が、OkCupid共同創業者のMaxwell Krohn氏にデータ提供を依頼しました。OkCupidは写真に加え、ユーザーの人口統計データや位置情報も提供しましたが、これは同社自身のプライバシーポリシーに違反する行為でした。

この問題が表面化したのは2019年のことです。New York Timesの記事でClarifaiがOkCupidの画像を使い、顔から年齢・性別・人種を推定するAIツールを構築していたことが報じられ、FTCが調査を開始しました。FTCは、Match GroupとOkCupidが2014年以降この行為を意図的に隠蔽し、調査妨害を試みたと主張しています。

2026年3月、FTCとOkCupidの親会社Match Groupは和解に至りました。Match Group側は不正行為を認めていませんが、Clarifaiがデータ削除を確認したことで写真提供の事実が裏付けられた形です。和解条件として、OkCupidとMatch Groupはデータ収集・共有に関する虚偽説明を永久に禁止されました。ただし初回違反のため、FTCは罰金を科すことができませんでした。