ソニーの卓球ロボット「Ace」がプロ選手に勝利
対人戦の成績
エリート選手に5戦3勝の成績
2025年12月にはプロにも勝利
Nature誌に研究論文を発表
出典:The Verge
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ソニーのAI部門が開発した卓球ロボット「Ace」が、国際卓球連盟(ITTF)の公式ルールに従った試合でトップレベルの人間選手を破りました。チェスや囲碁ではAIがすでに人間を上回っていますが、高速で動くボールの回転や軌道変化に対応する必要がある卓球のようなフィジカルな競技でロボットが人間に勝つのは初めてのことです。
Aceは8つの関節を持つ多関節ロボットで、2つの関節がパドルの位置制御、2つが姿勢制御、残り3つが強力なショットの打ち分けを担います。コート周囲に配置された9台の通常カメラがボールの3D位置を特定し、さらに3台の「視線制御システム」がボールの角速度と回転を計測して軌道を正確に予測します。
2025年4月のテストマッチでは、10年以上の訓練経験を持つエリート選手に対して5戦3勝を記録しました。プロリーグで活躍する選手には2敗しましたが、その後2025年12月と2026年3月にはプロ選手にも勝利を収めています。この成果は学術誌Natureに論文として発表されました。
これまでの卓球ロボットとしては、オムロンのFORPHEUSがCES 2017でアマチュア選手と対戦した例がありますが、トップランクの選手と公式ルールで互角以上に渡り合えるロボットはAceが初です。AIによる身体的スキルの獲得が新たな段階に入ったことを示す成果といえます。