Google DeepMindが韓国政府と科学研究で提携
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Google DeepMindは2026年4月27日、韓国科学技術情報通信部(MSIT)との新たなパートナーシップを発表しました。10年前にソウルで行われた歴史的なAlphaGo対局を起点とし、AIを国家経済発展の柱に据える韓国政府の戦略を支援する枠組みです。韓国はスタンフォードAI Index 2026でAI革新密度世界一とされ、主要30カ国中で最も速いAI導入率を記録しています。
具体的な取り組みとして、Googleはソウルオフィス内にAIキャンパスを設立します。ここを拠点に韓国の大学・研究機関とGoogle DeepMindの研究者が共同で科学的ブレークスルーを目指します。ソウル大学(SNU)、KAIST、MSITのAIバイオイノベーションハブとの協業が最初の対象です。
提供されるAIモデルは多岐にわたります。アルゴリズム設計エージェントAlphaEvolve、ゲノム解析モデルAlphaGenome、タンパク質構造予測のAlphaFold(韓国で既に8万5千人以上が利用)、仮説生成を支援するAI co-scientist、気象予測のWeatherNextの5つです。生命科学、エネルギー、気候変動の分野で研究の加速が期待されます。
人材育成面では、韓国の学生にGoogle DeepMindでのインターンシップ機会を提供する方針です。これはGoogleが韓国で提供してきた5万件のAI Essentials奨学金に続く取り組みとなります。また、2024年のAIソウルサミットで表明したフロンティアAI安全コミットメントに基づき、韓国AI安全研究所(AISI)と安全性に関する研究やベストプラクティスの策定でも協力します。
韓国政府は5月に開所予定の国立AI for Science Center(NAIS)への投資も進めており、今回の提携はその基盤整備と連動しています。Google DeepMindの最先端モデルと韓国の科学人材の融合により、次世代の科学的発見を目指す大規模な官民連携が本格化します。