Cerebras、最大266億ドル評価でIPO準備へ

IPOの概要

28百万株を115〜125ドルで売出し
最大35億ドルの調達見込み
2026年最大のテックIPOとなる可能性
需要は募集額の約3倍に到達

OpenAIとの深い関係

OpenAI10億ドルを融資済み
3300万株超のワラント付与
Sam Altmanら幹部が個人投資
複数年100億ドル超の計算資源契約
詳細を読む

AIチップメーカーのCerebras Systemsは2026年5月4日、新規株式公開(IPO)の準備を正式に発表しました。2800万株を1株あたり115〜125ドルで売り出し、最大35億ドルを調達する計画です。上限価格で算出した時価総額は約266億ドルに達し、実現すれば2026年最大のテックIPOとなります。

Cerebrasの最大の強みはOpenAIとの深い関係です。OpenAIは2025年12月にCerebrasへ10億ドルを融資し、3300万株超を取得可能なワラントを保有しています。さらに複数年で100億ドル超の計算資源契約を締結しており、Cerebrasの主要顧客です。CEOのSam Altmanをはじめ、Greg Brockman、Ilya SutskeverらOpenAI創業メンバーも個人で出資しています。

同社はGPUベースの競合に対抗する独自チップWafer-Scale Engine 3」を提供しています。推論処理でGPUより高速かつ省電力と主張しており、AI推論需要の急増を追い風にしています。投資家にはAlpha Wave、Benchmark、Eclipse、Fidelity、Foundation Capitalのほか、Tiger Global、Coatue、AMD、アブダビのG42など著名な機関投資家が名を連ねます。

Cerebrasは2024年にもIPOを試みましたが、G42からの投資に対する米連邦政府の審査で延期となった経緯があります。その後2025年9月に81億ドル評価で11億ドル、2026年2月に230億ドル評価で10億ドルを調達し、今回のIPOに至りました。Bloombergによれば、すでに募集額35億ドルに対し約100億ドルの注文が集まっており、公開価格が提示レンジを上回る可能性が高いとされています。