DeepMindがEVE Online開発元に出資しAI実験場に

提携と独立の背景

DeepMind少数株式を取得
CCP Gamesが1.2億ドルで独立
Fenris Creationsに社名変更
リストラや人員削減なし

AI研究の狙い

オフライン専用環境で実験
長期計画・記憶・継続学習を検証
オンラインプレイヤーへの影響なし
新たなゲーム体験の共同探索
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Google DeepMindは2026年5月、オンラインゲームEVE Onlineの開発元であるCCP Gamesに少数株式を取得する形で出資し、研究提携を発表しました。DeepMindはEVE Onlineを「複雑で動的なプレイヤー駆動型システムにおける知能」を研究するための実験環境として活用します。同時にCCP Gamesは韓国のPearl Abyssから1億2000万ドルで経営権を買い戻し、Fenris Creationsとして独立しました。

DeepMindは専用のオフラインサーバー上でAIモデルの制御実験を行い、オンラインのプレイヤー体験には直接影響を与えない方針です。研究の焦点は長期的な計画立案、記憶、継続的な学習といった汎用AI能力の検証にあります。両社は今後、これらの技術を活用した新しいゲーム体験の開発も視野に入れています。

DeepMindにとってゲームはAI研究の重要な実験場であり続けてきました。囲碁でのAlphaGoの成果に始まり、AtariゲームやStarCraftでの超人的パフォーマンス達成など、ゲーム環境を通じた機械学習の進展で知られています。最近では「仮想世界モデル」を活用し、AIが物理的な現実世界で動作するための学習にも取り組んでいます。

Fenris CreationsのCEOであるHilmar Veigar Petursson氏は「EVEは知能に関する問いを、すでに生きた世界のように振る舞う環境の中で探究できる数少ない場所だ」と述べています。DeepMindAlexandre Moufarek氏も「EVEコミュニティが築いたものはゲーム界で類を見ないシミュレーションであり、汎用AIを安全なサンドボックスでテストする理想的な環境だ」と期待を示しました。