YouTube、AI広告とOmniショート動画を発表
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Googleは2026年5月20日のGoogle I/Oにおいて、YouTubeに関する2つの大型アップデートを発表しました。広告主向けにはDemand Genの機能拡張、一般ユーザー向けにはGemini Omniを活用したショート動画リミックス機能が導入されます。いずれもAIを中核に据え、YouTubeの広告収益力とユーザーエンゲージメントの両面を強化する施策です。
Demand Genでは、Asset Studioのマルチモーダル動画生成機能により、数回のプロンプト入力で高品質な広告素材を作成できるようになります。クリエイターとのパートナーシップ動画をキャンペーン設定画面から直接ブーストする機能も追加され、クリエイターエコノミーと広告の融合が進みます。小売業者はGoogle Merchant Centerに動画をアップロードするだけで、リアルタイムのユーザー関心に基づいた動的配信が可能になります。
配信面の拡大も注目点です。Googleマップへの広告在庫が新たに追加され、地域探索中のユーザーにリーチできるようになります。チェックアウトリンクは9つの新市場に展開され、商品フィードは自動車業界を含む新たな業種にも対応します。商品フィードを活用した広告主はコンバージョンが平均33%向上するとGoogleは報告しています。
一般ユーザー向けのShorts Remix機能では、Gemini Omniの映像生成能力を活用し、他者が投稿したショート動画をAIでリスタイルできます。ピクセルアート風やアニメ風への変換に加え、自分自身を動画に挿入することも可能です。クリエイター側にはリミックスを無効にするオプションが用意されており、リミックス動画にはデジタル透かしと元動画へのリンクが付与されます。
これらの施策はYouTubeの競争力を複数方向から強化するものです。広告主にはAIによるクリエイティブ自動化と測定精度の向上を提供し、ユーザーにはAI動画編集という新たな表現手段を開放しています。特にDemand GenのAI支援キャンペーン作成は、既存のPerformance Maxキャンペーンの設定をワンクリックで最適化できるため、広告運用の効率化が大幅に進む見通しです。