Gemini Sparkの自律AI、実力は高水準
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米メディアThe Vergeは6月1日、グーグルが提供を始めた「24時間稼働」のAIエージェント「Gemini Spark」の試用記事を公開しました。記者が実際に使ったところ、メール作成や予定登録などの作業を背後で自律的にこなし、デモとほぼ同等の実力を示したといいます。一方で高額な料金やプライバシー上の懸念から、現時点で契約する価値があるかには疑問も残ると指摘しました。
Sparkはユーザーに代わって複数手順の作業を背後で進め、スマホを置いて離れても処理を続けられるAIエージェントです。記者が「妻に月平均の食費を送って」と指示すると、Sparkは名前を伝えずとも妻のメールを特定し、ファイル名に「予算」を含まない表計算から該当データを抽出。平均を算出してGmailに下書きまで用意し、二人だけで使う署名まで再現したといいます。
別の指示では、妻の誕生日に向けた予定を毎月カレンダーに登録し、色をホットピンクに近い色へ設定。家族宛のメール下書きや、子どもの就学準備をまとめた文書の作成もこなしました。記者は3時35分に依頼し、約4分で完了したと振り返ります。連絡先へのアクセス要求を断る一幕はあったものの、おおむね自律的に動いた格好です。
ただし結果は完璧ではありませんでした。動画は本編ではなく予告編にリンクし、作成した文書は妻と共有できないといった不備も生じています。記者は「AIツールである以上、出力の正確さは必ず確認が必要だ」と強調。個人情報を扱う作業ほど確認の重要性は増すと述べ、結局は処理を常に見張ることになったと明かしました。
注目すべきは費用と前提条件です。Sparkは月99.99ドルからの上位プラン「AI Ultra」契約者のみが対象で、提供は米国・英語に限られます。さらにグーグル経済圏に深く入り込み、「Personal Intelligence」を有効にしているほど効果を発揮する設計です。記者は単独で契約する理由になるほどの完成度ではないと結論づけました。
便利さの裏でデータ管理への信頼も問われます。グーグルはGmailの内容を直接学習しないとうたう一方、記者は同社がデータの良き管理者であり続けるかに信頼を委ねる必要が残ると指摘。取るに足らない作業のために電力を大量消費するデータセンターに頼る是非も含め、現時点では費用やリスクに見合うか判断しかねるとの見方を示しました。