Googleがデータセンター水使用量超の補充を2030年までに約束

5つの水管理コミットメント

2030年までに消費量以上の水を補充
地域の水道インフラ整備を支援
水源リスク高い地域は空冷方式を採用
年間水使用量の透明性ある公開を継続

具体的な投資と取り組み

97流域で165件の水管理プロジェクト推進
7州の新規事業に1700万ドルを拠出
再生水など代替水源の活用を拡大

AI産業への影響

アメリカ人の7割データセンター建設に反対
詳細を読む

Googleは2026年6月3日、AIデータセンターの水使用に関する5つの管理コミットメントを発表しました。最大の目標は、2030年までに自社データセンターが消費する以上の水を地域に補充すること。2025年時点で約70億ガロンの水を補充済みで、現在97流域にわたる165件のプロジェクトを展開しています。これらが完全稼働すれば、年間190億ガロン以上の補充が見込まれ、2024年の消費量の2倍を超える規模です。

AIデータセンターの急速な拡大は、地域住民から強い反発を受けています。Gallupの最新調査によると、アメリカ人の7割以上が自分の地域へのデータセンター建設に反対しており、回答者の半数が環境資源への影響を理由に挙げています。水の過剰使用を懸念する声も18%に上りました。こうした背景のなか、Googleは業界全体の指針となるべく先行的な取り組みを打ち出した形です。

具体的な施策として、Googleは水源リスクが高い地域では空冷方式や再生水を採用する方針を掲げています。ジョージア州ダグラス郡では、処理済み廃水をデータセンターの冷却に再利用する事業をすでに実施中です。さらに地域の水道インフラ整備にこれまで5億ドル以上を投じてきたと明かし、新たに7州の水管理プロジェクトへ1700万ドルの支援も発表しました。

Googleインフラ・サステナビリティ統括責任者であるBen Townsend氏は「データセンターの水使用が問題になる前に投資することが重要だ」と述べています。同社は水使用量の年次公開を業界で最初に行ったクラウド事業者であり、今後もこの透明性を維持すると強調しました。AI産業の環境負荷に対する社会的関心が高まるなか、他社も同様のコミットメントを迫られる可能性があります。