AI業界がバイオ兵器防御で結束、議会に規制を要請

業界横断の公開書簡

AnthropicOpenAIMetaら競合が共同署名
合成DNA・RNAの購入時スクリーニング義務化を要求
AI進化で生物兵器開発の障壁低下を懸念

OpenAIの防衛行動計画

GPT-Rosalindを生物学研究向けに提供開始
Rosalind Biodefenseでパンデミック対策支援
脅威の早期検知と迅速な対抗策開発を目指す

規制と技術の両輪

現行スクリーニングは任意対応にとどまる
注文記録の保持で追跡体制の整備も提言
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AI業界の主要な競合企業が、生物兵器リスクへの対策で異例の共同歩調を見せています。AnthropicDario Amodei氏、OpenAISam Altman氏、MicrosoftのMustafa Suleyman氏、Google DeepMindのDemis Hassabis氏らが連名でアメリカ議会に公開書簡を送り、合成DNA・RNAの販売時に危険な病原体配列のスクリーニングを義務化する法整備を求めました。

書簡の背景には、AI技術の急速な進歩により、生物兵器開発に必要な専門知識や設備のハードルが下がりつつあるという懸念があります。従来は高度な技術を持つ科学者に限られていた危険な生物の設計が、AIツールの普及によってより広い範囲の人々に可能になるリスクが指摘されています。現在、大手の合成遺伝物質サプライヤーは自主的にスクリーニングを行っていますが、法的義務ではないため対応にばらつきがあります。

一方、OpenAIは同日「Biodefense in the Intelligence Age」と題する行動計画を発表しました。同社は2026年4月にフロンティア推論モデル「GPT-Rosalind」を生物学・創薬研究向けにリリースし、5月には信頼できる開発者向けに「Rosalind Biodefense」を公開しています。この行動計画では、脅威の早期検知、対抗策の迅速な開発、危機対応の強化という3つの柱を掲げています。

今回の動きは、AI技術の「攻め」と「守り」の両面に業界全体で取り組む姿勢を示すものです。公開書簡では「基盤技術の変化の速さを考えると、対応は急務である」と強調されており、通常は対立する立場にあるAI企業が一致して行動に出たことが、問題の深刻さを物語っています。