OpenAIがIPO申請、Anthropicに続く上場レース

IPO申請の概要

SECにS-1を秘密裏に提出
上場時期・調達額は未定
Anthropic申請の1週間後
3月の1220億ドル調達に続く動き

財務面の課題

売上・ユーザー目標の未達
CFOが支出計画に懸念表明
2028年に850億ドルの赤字見込み
Anthropicは初の四半期黒字に接近
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OpenAIは2026年6月8日、米証券取引委員会(SEC)にIPOに向けたS-1登録届出書を秘密裏に提出したと発表しました。同社はブログで「リークされると思うので自ら公表する」と説明し、上場時期や調達額については未定としています。直近の企業価値は8520億ドルで、2026年3月には史上最大の1220億ドルの資金調達を完了したばかりです。

今回の申請は、ライバルのAnthropicが6月1日にIPO申請を行ったわずか1週間後のタイミングです。SpaceXも6月12日に800億ドル規模のIPOを予定しており、2026年は1兆ドル級IPOが3社集中する異例の年となる見通しです。どの企業が先に上場するかが、限られた投資家資金の獲得に直結するため、各社の競争は激化しています。

一方で、OpenAIの財務には懸念も浮上しています。Wall Street Journalによると、同社は直近の売上・ユーザー成長目標を達成できておらず、CFOのSarah Friar氏は大規模なデータセンター支出を支えきれない可能性を指摘しています。2028年には計算資源だけで約1220億ドルを投じ、売上を倍増させても850億ドルの赤字が見込まれるとされます。

対照的にAnthropicは初の四半期黒字に近づいていると報じられ、流通市場での企業価値は1兆ドルに到達しOpenAIを上回りました。PitchBookのレポートでは、Anthropicの開示がOpenAIの株価設定を制約する可能性も指摘されています。OpenAIの流通市場での株価はここ数日やや上昇しており、投資家は両社を「LLM競争の二強」として評価する動きも見られます。

OpenAIは2015年に非営利研究機関として設立され、2022年のChatGPT公開で世界的なAIブームを牽引しました。しかし、取締役会によるAltman CEO解任騒動、Elon Musk氏との訴訟、フロリダ州からの児童被害訴訟など、内部・外部の課題も抱えています。IPOは同社にとって透明性の向上と従業員の士気回復につながる一方、収益化への道筋が問われる重要な局面です。