Google、英国の若者6000人調査でAIリテラシーの実態を公表

調査が示す若者のAI活用

74%が週に複数回AI利用
67%が創作活動に毎日活用
65%が学習目的で週1回以上使用
76%が情報の信頼性を意識

専門家が求める段階的支援

一律禁止でなく段階的な保護を提唱
保護者向け国民啓発キャンペーンの必要性
若者のAI政策参画を求める声

年齢で変わるAIとの関係

13~15歳は学習ツールとして利用
16~18歳は生活管理や就職準備に活用
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Googleは2026年6月10日、英国の若者コンサルタンシーLivityと共同で実施した大規模調査「The Future Report」を公表しました。この調査は英国全土の13歳から18歳までの6,000人以上の若者を対象とし、AIやデジタル技術との関わり方を包括的に分析しています。調査結果によれば、英国の若者の74%が学習や創作のために週に複数回AIを利用しており、デジタルネイティブ世代がすでにAIを日常的なツールとして取り入れている実態が明らかになりました。

調査では年齢層によるAI活用の違いも浮き彫りになっています。13歳から15歳の若者にとってAIは主に学習ツールであり、21%が宿題の調べものに使用しています。一方で情報の信頼性を常に確認するのは3分の1にとどまり、80%以上がネットいじめやプライバシーの問題について親に相談すると回答しています。16歳から18歳になると、AIの用途は生活管理や自己啓発、就職準備へと広がり、52%が常に情報の信頼性を検証し、半数がバイアスのチェックも行うなど、批判的思考力が向上しています。

レポートに寄稿した専門家たちは、16歳未満のSNS一律禁止といった単純な対策では不十分だと指摘しています。子ども支援団体Save the Childrenは、年齢に応じて境界線を段階的に緩和する「足場かけ」型の保護を提唱しました。具体的には、パニックにならずにデジタル活動について質問すること、子どもの成熟度に合わせた境界設定、問題が起きた際に罰せずに早期対応することの3つの行動を柱とする国民啓発キャンペーンの必要性を訴えています。

若者の市民参画を支援する団体My Life My Sayは、若者をAI政策の当事者として位置づけるべきだと主張しています。同団体によれば、若者たちはAIの到来を既成事実として受け止めたうえで、技術の使い方や安全策、開発の指針となる価値観について発言権を求めています。AIが世論形成や政治的言説に影響を及ぼす時代において、これらは民主主義や説明責任、信頼の問題でもあると指摘しています。

Googleはこの調査結果を踏まえ、年齢に適した安全なオンライン体験の確保、製品レベルでのセーフガード機能、責任あるAI開発、そしてAIリテラシー教育の重要性を強調しています。レポートは今後のAI政策や教育指針に向けた実践的なガイドとしても位置づけられており、テクノロジー企業や政策立案者が若者の声を反映した意思決定を行う必要性を示しています。