AnthropicとDXC、規制業界にClaude導入で提携

提携の概要

数万人のClaude認定エンジニア育成
銀行・航空・保険の基幹系に導入
Claudeパートナーネットワーク参加

自社実証と展開領域

OASISのコード95%超Claude生成
開発速度10倍と試算
保険・近代化・防御・運用の4分野
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AIスタートアップAnthropicとIT大手のDXCテクノロジーは6月11日、複数年にわたる世界規模の提携を発表しました。DXCは数万人規模のClaude認定の常駐エンジニアを育成し、銀行や航空会社、保険会社、政府機関などが依存する基幹システムにAIアシスタントClaude」を組み込みます。

対象となるのは、DXCが数十年にわたり運用してきた取引・保険金請求・業務処理の基幹系です。これらは厳格なセキュリティコンプライアンス要件のもとで稼働しており、規制業界へのAI導入における信頼性が問われる領域だといえます。DXCは今回、Anthropic提携企業ネットワークClaudeパートナーネットワーク」にも加わりました。

DXCはまず自社で実証しました。70カ国・約11万5000人の自社運用にClaudeを導入し、4月に投入した運用管理基盤「DXC OASIS」ではコードの95%超Claudeが生成したとしています。同社はソフトウェア開発が10倍速まったと試算し、OASISはすでに50社以上の顧客に提供されています。

エンジニア育成では、DXCが既存の開発チームから人材を集め、Anthropicの認定プログラム「Anthropic Academy」で資格を付与します。さらにDXC独自のカリキュラムを上乗せし、顧客が運用する基幹システムに特化した訓練を施す計画です。

提携は当初、DXCがすでに大規模運用を担う4分野で始まります。保険の基幹刷新、レガシーコードを近代化する「Modernization as a Service」、常時稼働する防御サブエージェントを置くサイバーセキュリティ、そしてアプリケーション運用です。両社は業界ごとに段階的にClaudeを各環境へ広げる方針です。

AnthropicのPaul Smith最高商務責任者は、DXCが顧客と同じ要件のもとで先に自社実証した点を強調しました。DXCのRaul Fernandez社長兼CEOは「業界にとって節目だ」と述べ、信頼と経験を最先端AIと組み合わせる狙いを示しています。