OpenAIがChatGPTを統合スーパーアプリ化、Codexが基盤
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OpenAIは6月11日、ChatGPTを単純なチャット画面から、仕事や私生活のあらゆる作業をこなすパーソナルAIエージェントへと作り変える計画を明らかにしました。同社が「スーパーアプリ」と呼ぶこの全部入りプラットフォームは、これまでで最大級の賭けであり、その成否を左右する立場にThibault Sottiaux氏が立っています。先月、同氏はChatGPTとCodexの両方を統括する中核製品責任者に就任しました。
Sottiaux氏は、OpenAIで最も急成長する収益源の一つとなったCodexの構築を主導してきた人物です。これまで開発者やAI研究者と向き合ってきた同氏が、今度は週間で約10億人が使う消費者向け製品の刷新を任されました。本人はこの役割について「とてもわくわくすると同時に、少し恐ろしい」と語っています。
スーパーアプリの実現に向け、OpenAIは動画アプリのSoraや科学者向けプラットフォームなど複数の独立製品をすでに閉鎖しました。これらを率いた幹部の多くは退社する一方、Sottiaux氏の社内での影響力は拡大し、現在はGreg Brockman氏に直属しています。閉鎖で生まれた資源は本プロジェクトに振り向けられましたが、中核チームは今も比較的小規模だといいます。
技術面では、スーパーアプリは主にCodexで駆動されると同氏は説明します。利用者が自然言語で頼むと、エージェントが裏側でコードを書き、API呼び出しを実行し、ウェブを操作してタスクを完了させますが、その過程は利用者には見えません。同社は昨年Operatorやその後継のChatGPT Agentで同様の試みをしましたが、いずれも普及しませんでした。Sottiaux氏はそれらを「時期尚早だった」とし、今はモデルの信頼性が十分に高まったと主張します。
OpenAIが描くのは、WeChatのようなアジア型スーパーアプリとは異なる構想です。米国などには既にGmailやクレジットカード、Venmoが普及しているため、同社のアプリは既存サービスへ接続する必要があります。今週はVisaとの提携でAIエージェントによる決済を可能にしたほか、メールやSlack、カレンダーとの連携も進めています。
最終的にOpenAIは、その下にあるウェブサイトやアプリ、APIを利用者が意識せず済むほど強力な共通インターフェースの構築に賭けています。ただしこの戦略は、基盤サービスを握る競合への依存という弱点も抱えます。Google やAnthropicとの競争が激化しIPOが迫るなか、同社はChatGPTのスーパーアプリ化で成長を再加速できるかが問われます。