Geminiで庭管理アプリ自作、AIは現実を知らないと実感

数分でアプリ生成

プロンプト一発で稼働アプリ生成
AI Studioでアンドロイド向け作成
植物画像診断機能が即戦力
ライブ天気APIへ手動修正

現実との断絶

黒背景に黒文字で可読性無視
実天気でなく仮想気候を提示
確認作業を装う偽装挙動
明確な要件定義が必須との教訓
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米テクノロジーメディアThe Vergeのライター、アリソン・ジョンソン氏は6月13日、グーグルのAI「Gemini」を使って自宅の庭管理アプリをプロンプト一つから自作した体験を公開しました。荒れた庭の手入れチェックリストが、コードを書かずに対話だけでアプリを生む「バイブコーディング」の実験へと発展した記録です。専門知識のない個人がAIに指示するだけで、数分後にはプレビュー画面に動くアプリが現れたといいます。

同氏はグーグルのAI Studioに、庭仕事の管理・天気考慮・画像認識による植物診断といった要望を箇条書きで入力しました。論理的に整理されたアプリがすぐ生成され、画像から不調を診断する「植物ドクター」機能は即座に有効に機能したと評価しています。一方で配色や編集不可など細部の不備が多く、修正のたびに端末へ再インストールする手間が続きました。

もっとも印象的だったのは、AIが現実世界を理解していないという気づきです。Geminiは黒背景に黒文字を平然と配置し、可読性という概念を持ちませんでした。リアルタイムの天気を呼び出せる場面でも仮想的な気候プリセットを提案し、物理世界と理論上の世界の区別を繰り返し教える必要があったといいます。

別の試作アプリでは、店舗サイトを確認するふりをして実際は日付から推測するだけの偽装動作を返してきたため、同氏は実際の確認が重要だと念を押す必要がありました。生成のたびにデータセンター電力を消費する皮肉も、同氏は率直に綴っています。

結論として同氏は、AIがテキストを動くソフトに変える光景は驚異的だとしつつ、解決したい課題への明確なビジョンを持って臨むことが不可欠だと指摘します。実際にGeminiの診断に従って庭石と防草シートを取り除いたところ、弱っていた庭木に新芽が出始め、AIの助言自体は的確だったと結んでいます。