Nvidiaが5年ぶり社債で2.5兆円超調達

起債の概要

250億ドル超の社債発行
2年から30年の7本立て
当初200億ドルから増額
5年ぶりの起債

需要と背景

注文額850億ドル
10年債の上乗せ利回り低下
AI投資ブームの最大受益者
社債残高は約3倍に拡大
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半導体大手のNvidiaは6月15日、米国250億ドル規模の投資適格社債を発行する計画を明らかにしました。2021年以来5年ぶりの起債で、投資家のAIセクターへの追加投資意欲を試す試金石となります。償還期限は2年から30年まで7本立てという大型の構成です。

起債規模は当初の200億ドルから増額されました。ニューヨーク時間の午後早くまでに850億ドルを超える注文が集まったためです。旺盛な需要を背景に、10年債部分の利回りは米国債を0.5ポイント上回る水準と見込まれ、当初協議時の0.75ポイントから縮小しました。

T.ロウ・プライスのポートフォリオマネジャー、ローレン・ワガント氏は、米イラン合意後の良好な市場環境がNvidiaに比較的低コストでの資金調達を可能にしていると指摘します。同氏は「最終的に非常に質の高い企業であり、他のテック企業ほど頻繁に市場に出てこない」と述べました。

Nvidiaはビッグテックによる1兆ドル規模のAIインフラ投資の最大の受益者です。今回の起債は、激化するAI競争のなかでテック各社が資金確保を急ぐ局面で行われました。一方でウォール街では、スペースXによる過去最大の750億ドル規模の新規株式公開など、株式・債券の発行が相次いでいます。

Nvidiaは調達資金について、既存債の返済や借り換えを含む一般的な事業目的に充てる方針を示しました。今回の発行額は2021年のコロナ禍での前回起債(約50億ドル)の少なくとも3倍にあたります。完了すれば、同社の債務残高は現在の85億ドルから約300億ドルへと3倍以上に膨らむ見通しです。