SNS各社、AIでアルゴリズム調整権をユーザーへ開放

Threadsの新機能

「Your Algo」を6月16日公開
希望トピックを非公開設定
期間は1・3・7日から選択

Instagramの拡大

Instagram全画面に拡大
推薦理由をLLMで可視化

TikTokの制御

話題ごとにスライダー調整
AIキーワード自動フィルター
詳細を読む

Metaは2026年6月16日、SNSのThreadsで、ユーザーが推薦アルゴリズムを自ら調整できる新機能「Your Algo」を公開しました。従来は各社の推薦アルゴリズムが表示内容を一方的に決めていましたが、ThreadsやInstagramTikTokは、AIを使って利用者自身がフィードを調整できる仕組みへと舵を切っています。一連の動きは、画一的なテレビ放送型から、好みに合わせて調整できるストリーミング型への転換を示すものです。

Threadsの「Your Algo」は、2月に登場した「Dear Algo」を発展させた機能です。Dear Algoは「ポッドキャストの投稿をもっと見せて」といった公開投稿で好みを伝える仕組みでしたが、新機能では同じ要望を非公開で設定できます。利用者は特定トピックを増減するよう指示でき、その要望を1日・3日・7日のいずれの期間有効にするかも選べます。

Instagramも6月初め、フィード全体でアルゴリズムを確認・制御できるツール「Your Algorithm」を投入しました。2025年12月にリール向けで始まった機能を、フィード・発見・リールの全領域に拡大したものです。設定画面では、アプリが推定した関心トピックが表示され、見たい内容を増減すると推薦が即座に変化します。

Instagram責任者のアダム・モセリ氏は、従来のランキングモデルは仕組みが利用者に不透明だったと指摘します。今後は大規模言語モデルが、なぜそのコンテンツが表示されたかを示し、利用者が好みを明確に伝えられるようにすることで、推薦システムをわかりやすくできると説明しています。

TikTokは2024年から、「For You」フィードを調整する「Manage Topics」を提供しています。スポーツや旅行、料理などのトピックごとにスライダーで表示量を増減できる仕組みです。2025年にはAIを使ったスマートキーワードフィルターを追加し、たとえば「remodeling」を除外すると「renovation」など類義語も自動で除外されるようになりました。

各社がこぞって制御権を手放す背景には、双方の利点があります。利用者にとっては関心に沿ったフィードが得られ、SNS各社にとっては最も消費されやすいコンテンツを表示することでエンゲージメント向上につながるからです。AIによる推薦の透明化は、プラットフォームと利用者の関係を見直す転換点となりそうです。