Anthropic、Opus 4.7が自律でロボット犬を操作

実験の概要

off-the-shelf製ロボットを使用
人間の補助なしで自律操作
Claude Code3試行を実施

性能と限界

最速人間チームの約20倍速
生成コード量は約10分の1
ボール回収の精密制御は失敗
物理エージェントAIの幕開け
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AI開発企業のAnthropicは6月18日、社内のFrontier Red Teamによる検証「Project Fetch」の第2フェーズの結果を公開しました。市販のロボット犬を題材に、最新モデルClaude Opus 4.7が人間の補助なしでセンサー接続や制御プログラム作成といった作業を自律的にこなせるかを検証したものです。2025年8月の初回実験では人間チームを支援する役割にとどまっていたAIが、今回は単独で課題に挑みました。

結果は顕著でした。完了した全課題でOpus 4.7は最速の人間チームより少なくとも10倍以上速く、平均では約20倍の速度を記録しました。両方の人間チームが達成した4課題に絞ると、Claude非搭載チームの37倍超、Claude支援チームの18倍超という差がつきました。

効率の高さはコード量にも表れています。Opus 4.7は人間チームと同等以上の成功を収めながら、生成コードは約10分の1にとどまりました。多くのコードが一発で機能し、センサー接続でも最適な手法を即座に選び取ったといいます。一方で、旧式の物体検出アルゴリズムを初期選択するなどの不完全さも残りました。

ただしAIがロボティクスを克服したわけではありません。ビーチボールを正確に押し戻す「フェッチ」の核心部分では、ボールの位置を見て次の動きを微調整する閉ループの精密制御に苦戦し、人間同様に失敗しました。この最終課題は、ロボティクス経験のある研究者が別途プログラムで達成しています。

同社はこの進歩がロボット能力の向上を狙った成果ではなく、より一般的なスケーリングから自然に生まれたものだと強調しています。AIが既存のソフト編集ツールを使いこなしてエージェントコーディングへ移行したように、今や市販の物理ツールも比較的容易に扱える世界に近づいているとし、物理的なエージェントAIの初期段階に入りつつあると結論づけました。