MIT発の表形式データAI、Celonisが買収

技術の特徴

表形式・時系列データ対応
予測を実結果と照合し継続学習
少ない計算資源で秒単位判断

事業展開

MIT発の新興Ikigaiに実装
業務自動化大手Celonis買収
1400社超のデジタル基盤を活用

狙い

企業版世界モデルの構築
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米マサチューセッツ工科大学(MIT)情報意思決定システム研究所のDevavrat Shah教授が、企業データを扱う表形式・時系列データ向けの基盤モデルを開発しました。この技術は同氏が共同創業した新興企業Ikigai Labsに実装され、業務プロセス自動化大手のCelonisが買収したと2026年7月14日にMITが伝えました。Shah氏はMITでの職務と兼務でCelonisの主任科学者に就いています。

この基盤モデルは、GPSが衛星からのわずかなデータを正確な位置情報へ変換するグラフィカルモデルを、汎用的な表計算形式のデータへ応用したものです。テキストや画像で学習する多くのAIとは異なり、行と列で構造化されたデータを入力とし、予測を実際の結果と照合しながら継続的に学習します。少ない計算資源で秒単位の意思決定を担う点が特徴です。

想定する用途は、消費財メーカーや製薬会社など大企業の需要予測と意思決定です。Shah氏は家電メーカーを例に、翌四半期にどの地域で何台売れるか、価格変更や販促が需要にどう響くかといった問いに答えられると説明します。製造から価格設定、販売まで相互に依存する工程をデジタル化して継続的に最適化することが、業務改善につながるとしています。

Celonisは世界の大企業1400社超で業務のデジタル化と自動化を手がけてきました。デジタル化された情報基盤の上にIkigaiの技術を載せることで、選択肢のシミュレーションや最適戦略の予測が大規模に可能になるとShah氏は語ります。同氏はこの試みを、AI分野で話題の「世界モデル」になぞらえ、企業の業務プロセスの世界モデルを築くものだと位置づけています。