NVIDIA、SIGGRAPHでエージェントAIと物理AIを強化

創作ツールのエージェント

MCPで創作アプリをエージェント
Adobe・Blender・Unreal等が対応

物理AI向け世界モデル

Cosmos 3 EdgeHugging Face公開
4Bのオムニモデルをエッジ最適化
VANTAGE-Benchで同クラス首位

ローカルAI実行基盤

DGX StationでNemoClaw稼働
合成動画検出のNIMを提供
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NVIDIAは2026年7月20日、ロサンゼルスで開催中の国際会議SIGGRAPHに合わせ、エージェントAI物理AIを軸とした一連の技術を発表しました。創作ツールのエージェント連携から、エッジ向けの世界モデル、報道向けの合成動画検出、デスクサイド型のAIエージェント基盤まで、グラフィックスとシミュレーションの領域を幅広く更新する内容です。同社はGPUと開発基盤を通じ、制作現場とロボティクスの双方で生成AIの実装を加速させる狙いです。

主要な創作アプリがModel Context Protocol(MCPへの対応を進め、AIエージェントがシーンやアセットに直接アクセスできるようになります。AdobeはFireflyやCreative Cloudで創作エージェントを拡張し、AffinityはClaude向けのコネクターで自然言語による自動化を導入しました。BlenderやUnreal Engine、Houdiniなども対応し、反復作業をエージェントに任せつつ、創作の最終判断は人間が握る形を保ちます。

今回の目玉の一つが、Hugging Faceで公開されたCosmos 3 Edgeです。40億パラメータのオムニモデルで、テキストや画像動画、音、行動を扱い、Jetsonなどのエッジ機器上でリアルタイムに推論ロボット行動生成を行えます。同クラスの4BモデルでVANTAGE-Benchのビジョン分析首位に立ち、15Hzでのロボット制御を実現するとしています。

Cosmos 3は自己回帰型と拡散型という二つのトランスフォーマーを組み合わせ、現在の状況把握と未来の予測、行動生成を一つの表現で結び付けます。行動を平行移動・回転・操作状態という幾何ベクトルとして符号化するため、映像の変化と物理的な動きを対応付けられる点が特徴です。開発者は独自データで追加学習し、用途に応じた世界行動モデルを構築できます。

加えてNVIDIAは、DGX Station上でローカル動作するAIエージェント基盤を示しました。オープンモデルのNemotron 3 Ultraやエージェント構築用のNemoClaw、Omniverseツールを一つの筐体で動かし、インターネット接続なしで独自の「スーパーエージェント」を運用できます。報道向けには映像を1フレームずつ解析する合成動画検出のNIMマイクロサービスも投入し、非圧縮映像で最大92%の精度で真偽判定を支援します。