Smallest.ai、低遅延の小型音声AIで1300万ドル調達
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音声AIスタートアップのSmallest.aiは7月31日、シリーズAで1300万ドルを調達したと明らかにしました。ラウンドはSeligman Venturesが主導し、Sierra Venturesと3one4 Capitalが参加、累計調達額は2100万ドルを超えました。2024年後半に設立された同社は、人間と話しているのか機械と話しているのか判別できない音声エージェントの実現に、この資金を投じます。
同社が賭けるのは、大規模言語モデルの高速化ではなく、会話に特化した小型モデルです。創業者兼最高経営責任者のSudarshan Kamath氏は、人が話している最中に聞き手はすでに考え、話が長すぎれば口を挟むと指摘し、聞く・考える・話すを同時に行う設計を採用したと説明します。
LLMはプロンプト全体を受け取ってから思考を始めるため、テキストの会話なら許容される待ち時間も、音声では不自然に響きます。Smallest.aiのモデルは特定の話題についてリアルタイムの知能層として働き、応答の遅れをほぼゼロに抑えます。知識の範囲を超える質問が来た場合は、人間の担当者のように一度保留にしたうえで、大規模な基盤モデルに引き継ぎます。
Kamath氏は、今後のAIエージェントがリアルタイム対話用の小型音声モデルと、必要に応じて呼び出すオフラインのLLMという二層構成に移行すると見ています。同社は多様な訛りへの対応、数十言語のサポート、騒音環境での動作といった音声固有の課題に絞って開発を進めています。
既存顧客にはRingCentralやTruecallerが並び、Kamath氏はSierraやDecagonのような新興のカスタマーサポート企業も見込み客だと語ります。サポート企業にとって音声を極めることは本業から外れる作業だという読みが、その根拠です。競合は音声AI最大手のElevenLabsやCartesia、地域言語に強いSarvamなどが挙がります。
吹き替えやポッドキャストに音声AIを展開する競合とは異なり、Smallest.aiは企業向けのリアルタイム対話エージェントに事業を絞ります。Kamath氏は自社モデルでチューリングテストを破りたいと述べ、AIか人間か分からない対話の実現が同社唯一の焦点だと強調しました。