AI音楽Treblo、Billboard入り曲を自社生成と判定
検出ツールの判定
業界への波及
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AI音楽生成サービスのTrebloは8月3日、自社モデルで作られた楽曲を判別するオープンソースの検出ツールを公開しました。同社がこのツールで解析したところ、米ラッパーのFenix Flexinさんが発表しBillboard Hot 100入りした楽曲「Rubberz」はほぼ全編が自社モデルによる生成と高い確度で判定されました。生成した側の企業が、ヒット曲のAI利用を自ら裏づけた格好です。
公開されたのは「Treblo AI Music Classifier」と呼ぶ分類器で、同社のブログによると誤検知率は1万分の1未満とされています。ただし検出できるのは自社モデルが生成した音声だけで、他社のAI音楽ツールには対応しません。精度が絶対とは言えないものの、生成元の企業が自前の検出器で「Trebloである可能性が非常に高い」と結論づけた意味は小さくありません。
TrebloのRyan Tremblay最高経営責任者(CEO)はThe Vergeへの声明で、分類器がRubberzに非常に高い確率スコアを返し、公開された音声がほぼ全て自社モデルによる生成であることを示したと説明しました。その上でBillboard Hot 100に到達した初のAI生成曲になるとの見方を示し、数百万人が共感する音を自社モデルで見つけた人がいるのは刺激的だ、と付け加えています。
一方のFenix FlexinさんはAIの使用を否定し続け、レコーディングの制作ファイルだとする映像クリップを投稿しました。ただ画質が粗く、疑惑を打ち消すには至っていません。音楽メディアStereogumによれば、音楽家のMedasinさんはAIのステム分離ツールでセッションを偽装しただけだと指摘しており、The Vergeの取材にFenixさん側からの回答はありません。
今回の一件は、AI生成物の真偽を最も確実に判定できるのが生成した当事者自身だという構図を浮き彫りにしました。裏を返せば、各社が自社モデル分の検出器を出すだけでは業界横断の来歴確認は成立しません。音楽に限らずコンテンツを扱う事業者にとって、出所の証明と開示ルールの整備は先送りできない課題になりつつあります。