大手音楽レーベル3社、AI楽曲のチャート除外を提案
提案の6条件
業界の足並み
残る曖昧さ
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ユニバーサル、ソニー、ワーナーの大手3社を含む世界のレコード会社が7月31日、生成AIを使った楽曲を公式音楽チャートから除外する国際原則を提案しました。チャート入りの条件として実質的に人間が制作したことや学習データの権利処理など6項目を挙げ、AIで量産された楽曲がランキングを占める事態を防ぐ狙いです。
提案は、生成AIを使って作られた録音物について、6つの条件をすべて満たすと信じるに足る根拠がない場合は公式チャートに含めるべきではない、という組み立てになっています。条件には、使用した生成AIサービスが適法に許諾を得ていること、モデルが学習データの権利を持つこと、著作権や人格権を含む法令を守ることが並びます。さらにストリーミングやチャートの操作を招かないことや、AI利用を消費者に適切に表示することも求めています。
今回の提案は、RIAAやIFPI、SAG-AFTRAなどが打ち出したラベリング制度より一歩踏み込んだ内容です。ラベリング案がAI生成曲とAI支援曲を区別する表示ルールの統一にとどまるのに対し、レーベル側の案は表示に加えてチャートからの排除まで踏み込みました。IFPIは今回の原則を支持する姿勢を示しています。
もっとも、肝心の「実質的に人間が制作した」という線引きは現時点で不明確です。どの程度AIが関与すれば失格になるのか、操作の懸念とは何を指すのかについて、ソニー ミュージックとユニバーサル、Mom+Pop Musicは取材にすぐには回答しませんでした。
実効性の鍵を握るのは、ビルボードなどチャートを運営する事業者です。現時点でどの集計団体も採用の意思を示しておらず、原則はあくまでレコード会社側の要請にとどまります。音楽ビジネスに関わる企業にとっては、AI活用の履歴をどう記録し開示するかが実務上の課題になりそうです。