トランプ政権のAI検査枠組み、オープンモデルを除外

枠組みの骨子

オープンモデルは全面的に対象外
新モデルに30日間の審査猶予
対象はクローズドの最先端モデル

曖昧な定義

国家安全保障リスク」の定義なし
「最先端」の基準も未提示
枠組み詳細は非公開の方針

企業への影響

順守は任意で罰則なし
中小勢に残る不確実性
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トランプ政権が策定した先端AIのサイバーセキュリティ検査の枠組みが、オープンモデルを全面的に対象外としていることが分かりました。米メディアAxiosの報道によると、この任意ガイドラインは公開済みのオープンモデルを事後的に規制する根拠には使えないと明記しています。検査の対象は、国家安全保障上のリスクを伴うクローズドな最先端モデルに限られます。

枠組みの出発点は、トランプ大統領が6月に署名した大統領令です。AI企業に対し、リリース前のフロンティアモデルを連邦政府と共有するよう求める内容で、サイバーセキュリティ上の懸念に対処する狙いがありました。AnthropicOpenAIGoogleなどのAI企業は、完成した検査枠組みに関する説明会にホワイトハウスで出席したと報じられています。

報道によれば、枠組みは新モデルを政府が審査するための30日間の猶予期間を設けています。一方で「最先端(state-of-the-art)」や「国家安全保障リスク」が何を指すのかは定義されていません。リスクを分析するための取り組みでありながら、その対象を規定する言葉が空白のまま残されている格好です。

この枠組みに法的な拘束力はなく、AI企業に順守義務はありません。それでもOpenAIAnthropicといったフロンティアラボは、政府の規制を招かずにモデルを公開する方法について、指針を積極的に求めてきました。定義の空白は、こうした予見可能性を損ないます。

さらにトランプ政権は、枠組みの詳細を公表しない方針と伝えられています。何が線引きなのかを外部から確認できない状態は、ホワイトハウスとの心証を保ちたい中小のAIプロバイダーにとって重い負担となりかねません。当面は各社が自社でリリース基準を判断し続けることになりそうです。