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米トランプ政権は6月24日までに、AI企業Anthropicとの交渉で、ダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)を実質的に外し、共同創業者のトム・ブラウン氏らを相手とする体制へ移行しました。関係者によると、政権側はアモデイ氏について「話が通じず、懸念に耳を傾けなかった」と評し、対話のしやすいブラウン氏らとの協議を歓迎しているといいます。焦点は、輸出規制で停止中のAIモデル「Claude Fable 5」の再公開条件です。
背景には、6月12日に発動された輸出規制があります。国家安全保障局(NSA)が、同社の制限対象モデル「Mythos」のガードレールを無効化し強力な機能にアクセスできる手段が存在すると認定したことを受け、最も高性能なモデルがオフラインとなりました。規制はまだ解除されていません。
ここ数日、政権とAnthropicは複数回の協議を重ねています。交渉は高官レベルと、双方の技術スタッフが参加する作業部会レベルの両方で進み、脱獄(ジェイルブレイク)への懸念を和らげるためにどの程度の証明が必要かが話し合われているとされます。窓口はブラウン氏と公共政策責任者のサラ・ヘック氏が担っています。
ただし、再公開の道筋には概念上の難しさも残ります。独立系のサイバーセキュリティ専門家の間では、AIモデルのガードレールはあくまで一時しのぎにすぎず、熟練した利用者や将来のAIが制約を回避する手段を見つけるとの見方が強まっているためです。Fable 5の再展開時期は依然として不透明です。
議会も動いています。超党派の議員団は先週、フロンティアモデルの輸出規制を担うハワード・ラトニック商務長官に対し、再公開の判断基準と時期を問う書簡を送付しました。リカルド議員らが署名した書簡は6月26日までの回答を求めており、商務省は期限内に応じるかについて明言を避けています。