OpenAI元COOライトキャップ氏が退社、新事業へ

8年務めた幹部が退社

8年在籍の最古参幹部が退社
「新しい何かを始める」と表明
CFOとCOOを歴任した経歴

相次ぐ経営陣の離脱

AGI責任者シモ氏が7月に退任
CMOラウチ氏は4月に退任
Sora元責任者らも既に離脱

IPO前の組織再編

上場準備で収益事業に集中
ブロックマン社長が製品統括
詳細を読む

OpenAIの元最高執行責任者(COO)で特別プロジェクト責任者を務めるブラッド・ライトキャップ氏が11日、社内メモで退社を表明しました。2018年の入社から8年、最高財務責任者(CFO)とCOOを歴任した最古参幹部の一人で、退社後は「新しい何かを始める」と説明しています。同社が新規株式公開(IPO)を控えて経営陣の再編を進めるなかでの離脱です。

ライトキャップ氏は入社前、サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)とY Combinatorで働いた経歴を持ちます。入社後は財務、法務、人事、渉外、パートナーシップなど事業部門の立ち上げを担い、2022年からCOOを務めました。2025年3月には事業と日常業務の全般、グローバル展開の統括にまで役割が広がっています。

転機は2026年に入ってからでした。1月に法人向け事業の製品・エンジニアリング統括から退き、4月にはCOOを正式に退任してアルトマン氏直属の特別プロジェクト担当に移っています。COO業務の多くは最高収益責任者(CRO)のデニス・ドレッサー氏が引き継ぎました。

幹部の入れ替わりはこの数カ月で相次いでいます。AGI開発を率いた事実上のナンバー2、フィジー・シモ氏は病気休職を経て7月に退任し、4月には最高マーケティング責任者(CMO)のケイト・ラウチ氏も健康上の理由で退きました。停止済みの動画生成アプリ「Sora」を率いたビル・ピーブルズ氏や、科学部門を担当したケビン・ワイル氏も既に離れています。

背景にあるのは、今後1年内とされるIPOを見据えた組織再編です。グレッグ・ブロックマン社長が製品部門を統括し、収益の柱に集中するため「寄り道」を削ると同社は表明しています。創業初期から事業基盤を作った幹部の退場が続くなか、上場企業としての運営体制をどう固めるかが問われます。