TwitchがAmazonのAI学習を初期設定で許可、配信者が反発

既定で学習に同意

配信・VOD・チャットが学習対象
既定で有効、手動解除が必須
設定はセキュリティ欄に配置

配信者の反発

公式配信に約3000人が参加
「誰もオプトインしない」と幹部
過去の学習実態は回答保留

業界の慣行と影響

Metaも公開投稿をAI学習利用
字幕など既存AI機能は継続
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Amazon傘下のライブ配信プラットフォームTwitchは8月12日、配信者のチャンネル内容をAmazonの生成AIモデルの学習に使うことを拒否できる設定を追加したと発表しました。ただし設定は初期状態で学習を許可する仕様で、望まない配信者は自分で解除する必要があります。対象は配信映像やVOD、クリップ、チャット、チャンネル上の画像とテキストに及び、コミュニティからは即座に強い反発が出ています。

反発の焦点は、この仕組みがオプトアウト方式である点です。Twitchの最高製品責任者Mike Minton氏は公式チャンネルの生配信で、約3000人の視聴者を前に「なぜオプトインではないのか」という質問に対し、「正直に答えるなら、オプトインにしたら誰も同意しないからです」と述べました。

学習がいつから続いていたのかも論点になっています。Ars Technicaによると、Minton氏は2024年の業界イベントで、AmazonがTwitchのコンテンツをAI学習に使っているかを問われ「もちろんです」と答えていました。今回の生配信では、自分の動画が既に使われたのかと尋ねた視聴者に対し、「Amazonが何を使ったのかは自分には分からない」と明言を避けています。

設定を切っても、すべてのAI利用が止まるわけではありません。字幕生成やAutoModといったAI支援機能、視聴者への推薦やスポンサー支援は従来どおり動き続けます。また他人の配信に書き込んだチャットは、その配信者側の設定に従う扱いとなります。

Twitchのコミュニティ責任者Mary Kish氏は、無断学習が広がる中でオプトアウトを用意したこと自体が配信者の声への対応だと説明しました。実際、Metaも公開されたFacebookInstagramの投稿を自社モデルの学習に使っており、Twitchの対応は業界で例外ではありません。それでも長時間の音声と映像が積み上がる配信の場では、本人の声や姿が学習素材になる重みが大きく、初期値の置き方が信頼を左右します。

解除手順は、クリエイターダッシュボードではなくチャンネル設定から「セキュリティプライバシー」タブを開き、生成AI学習の項目をオフにするだけです。数分で終わる操作ですが、告知が「設定の追加」という表現だったため、変更自体に気づかない配信者が残る懸念もあります。