xpander、企業向けAIエージェント統制基盤を一般提供

エージェント統制の課題

エージェント急増、28年に15万
ガバナンス整備率はわずか13%
現場は無秩序に増殖

xpanderの制御基盤

AWS技術者3人が創業
モデル・基盤を問わぬ制御層
750万ドルのシード調達

ガバナンスと新エージェント

権限・監査を一元管理
OmniがGAIAで90.9%
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AWS主任エンジニア3人が創業したxpanderは17日、企業向けAIエージェントの統制基盤を一般提供開始したと発表しました。モデルやエージェントフレームワーク、クラウド基盤を問わず、実行・権限・監査・記憶を一元管理できるベンダー非依存の制御層と位置付けており、急増するエージェントの統制不足という企業課題に応えます。

調査会社ガートナーによると、フォーチュン500企業が抱えるAIエージェントの数は2025年時点で平均15未満だったのに対し、2028年には15万超に達する見通しです。一方で、適切なガバナンス体制を整えていると答えた企業はわずか13%にとどまり、統制の空白が急速に広がっています。

xpanderは元AWSプリンシパルエンジニア3人が設立したスタートアップで、共同創業者兼CEOのデービッド・トゥイザー氏は、企業が抱える課題として「単一ベンダーへのロックイン」を最も深刻な問題に挙げています。同社は同時に、Pico Venture Partnersが主導し、Emerge Ventures、Samsung Next、SeedILが参加する750万ドルのシード資金調達も発表しました。

新プラットフォームの中核をなすのが、モデル・フレームワーク・クラウドを問わず動作するUniversal Harnessというランタイムです。LangChainやStrands、Agnoなど既存フレームワークで構築したエージェントを取り込めるほか、REST API、Python SDK、Model Context Protocolという3つの統合手段を開発者に提供します。

もっとも、モデル横断のポータビリティ自体はxpander独自の売りではありません。LangChainLangSmithやCrewAI、Temporalに加え、OpenAIの「Frontier」やGoogleの「Gemini Enterprise Agent Platform」も同様の統制機能を拡充しており、xpanderはこれら競合に対し、フレームワークやモデル、クラウドをすべて代替可能な部品として扱う独立系の制御層という立ち位置で差別化を狙います。

制御層では、エージェントの実行権限や承認フロー、監査ログを一元管理し、ツール呼び出し時には資格情報をボルトから注入することでモデルへの直接露出を避けます。あわせて汎用エージェント「Omni」も一般提供を開始し、GAIAベンチマークで90.9%のスコアを記録したとしています。料金はクレジット制のホスティング版と、50エージェントから始まる年間契約のエンタープライズ版の2本立てです。