グーグルの新機能Pet Memory、猫の見分けに失敗

Pet Memoryとは

月20ドルのプラン限定
屋内のNestカメラのみ対応
写真登録や訓練は不要

識別失敗の実態

猫3匹を同一と誤認
給餌自動化が誤作動
Home Briefも誤情報

今後の課題

同種複数の識別が弱点
グーグルも改善の余地
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米グーグルは今月、スマートホーム向けAIアシスタントGemini for Home」に、Nestカメラがペットを個体識別する新機能「Pet Memory」を追加しました。しかし業界メディアThe Vergeの記者が自宅の猫3匹で2週間試したところ、いずれの猫も同じ1匹として誤認識され続け、実用には至らなかったと報告しています。

Pet Memoryは、ユーザーがGemini for Homeに伝えたペットの名前や品種と、カメラ映像からAIが生成した動物の説明文を照合する仕組みです。両者が一致すると、通知内の表記が「動物」から実際の名前に置き換わります。利用には月額20ドルGoogle Home Advancedプランへの加入が必要で、対応も屋内のNestカメラに限られます。

認証機能の「Familiar Faces」とは異なり、Pet Memoryには個体ごとの視覚プロファイルを学習する仕組みがありません。写真のアップロードや訓練の工程はなく、ユーザーが名前と品種を入力するだけで、あとはAIが推測する設計です。記者が猫の毛色や模様を詳しく伝えても、追加情報は処理できないとして拒否されたといいます。

グーグルのプロダクトマネージャー、ルドラ・バット氏は取材に対し、Geminiは1匹のみの識別や犬と猫など異種間の判別は得意な一方、同じ種の複数個体を見分けるのは苦手だと説明しました。屋内カメラに限定しているのもこのためだとしています。

実際の運用でも支障が出ました。猫ごとに給餌シーンを分ける自動化を設定しても、2匹とも「Smokey」と判定されるため両方の動作が作動し、餌が溢れる事態になりました。1日の活動をまとめる「Home Brief」機能も、猫が実際にはいなかった車庫で食事をしていたと誤って伝えるなど、誤情報が目立ったといいます。

記者は、個体識別は動物の存在を検知するよりもはるかに難しい課題であり、現時点では信頼できる機能ではないと結論づけています。誤認識に頼るよりも録画映像を見返す方が確実だとして、AIによる要約が実用段階に達するまでは連続録画が頼りになると述べています。