OpenAI、非エンジニア向けAIエージェント普及に苦戦
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OpenAIは先月、月額20ドルの契約者向けにChatGPT Workを公開しました。会計士や投資家、医師など、あらゆる職種の業務にAIエージェントを組み込むことを目指す製品で、受信箱やSlack、NotionやFigmaといった既存ツールと連携し、複数の作業を自動でこなせるようにします。同社のソティオ氏は「誰もが大きなアイデアを実現できるようにすることが使命だ」と述べています。
社内では6月時点で従業員の98%が同社のコーディングツールCodexを使っている一方、法人契約者の利用率は17%、個人契約者では1%未満にとどまっています。この差こそがOpenAIの乗り越えるべき課題です。エンジニア以外の従業員は当初、コードの差分ばかり示されるなど使いにくさを感じており、今年2月以降に汎用的な機能へ改良を重ねてきました。
長時間動くエージェントほど消費するトークン数が増えるため、OpenAIにとっては収益面でも好都合です。一方でHarveyやClayなど特定業界に特化したライバル企業は、モデルを固定せずその時々で最も性能の良いAIを組み合わせる戦略を取っており、専門分野の顧客を奪い合う構図になっています。
実際の利用では権限設定の分かりにくさが目立ちます。クラウドドライブへの読み取り専用アクセスを試みてもエラーが出たり、多くの設定がウェブ版でしか行えなかったりと、初心者には壁があります。効果設定を低くしたまま使うと期待外れの結果になりやすいとの声もあり、開発チームも使い勝手の改善が必要だと認めています。
この分野ではAnthropicのClaude Coworkが先行しており、対話を重ねながら選択肢を提示する設計が支持を集めてきました。OpenAIは当初モデルの自律性に頼りすぎて対話を軽視していましたが、その後は利用者との対話を重視する方向へ設計を転換しています。開発責任者は最終的な差別化要因は最新モデルの性能そのものだと強調しています。
利用者の中には4日間で8000万トークン超を消費し、想定コストが月額料金の3倍を超えた例もあり、事業として持続可能な価格設定が今後の課題となります。OpenAIは効率化を進めており、数カ月内には同じ作業をより低コストでこなせるようになるとしています。