Vercel Connectが正式提供、長期認証情報を廃止

認証情報の刷新

長期トークンの廃止
ランタイムでの都度発行
スコープ限定・自動失効

100超のコネクタ対応

コネクタ100種以上に拡大
RBAC・監査ログ追加
v0・eveでも利用可能

料金体系

全プランで提供開始
ベータ価格は9月25日まで維持
詳細を読む

Vercelは2026年8月25日、AIエージェント向け認証情報管理サービス「Vercel Connect」を正式提供開始しました。長期間有効なトークンを保管する従来方式に代わり、実行時にスコープを限定した短命トークンを都度発行する仕組みへ切り替えます。Slack投稿やGitHub操作など外部サービスに接続するエージェントの、認証情報漏えいリスクを低減する狙いです。

背景には、これまでの認証情報管理の限界があります。トークンをボールトに保管しても、有効期限が切れない限り漏えい時の被害を防げません。特にエージェントは複数のシステムに自律的にアクセスするため、盗まれた際の影響範囲が人間の利用より大きくなりがちでした。Vercelはこの課題に対し、OIDCによる身元証明を使い、コードが実行時にトークンを都度要求する方式へ転換したと説明しています。

具体的には、SlackGitHubSnowflakeなど100種類超のサービス向けにコネクタを一度登録するだけで、複数のプロジェクトや環境に接続できます。コードは実行のたびにgetToken関数でトークンを要求し、用途に応じて自動的にスコープが絞られる仕組みです。たとえばGitHub向けでは、単一リポジトリへの読み取り専用アクセスのみを許可するといった、細粒度の権限設定が可能になっています。

正式版では、企業導入を見据えたガバナンス機能も追加されました。誰がコネクタを作成・管理できるかを制御するRBAC、認可や利用状況を記録する監査ログ、プロジェクト横断のトークン利用状況を可視化する機能などが新たに加わっています。監査担当者がアクセス履歴を確認する際も、ログを一括で検索できるようになりました。

すでにMoonpig GroupやEF World Journeys USAといった企業が、Slack連携の社内エージェントなどにVercel Connectを本番導入しています。低コード開発ツール「v0」やエージェント基盤「eve」でも標準対応しており、開発者は個別のAPIキー管理から解放される形です。

料金は利用量に応じた従量課金制です。Hobbyプランは月500回のトークン要求と1,000件のトリガーイベントを無料で利用でき、Proプランはトークン要求1,000回あたり3ドル、トリガー1,000件あたり0.95ドルを課金します。ベータ利用者向けの現行料金は2026年9月25日まで据え置かれる予定です。