Metaがデータセンター保守にロボット試験導入

拠点ごとの実証実験

アルトゥーナで双腕ロボット試験中
ワトニーロボットが配線作業
ニューオールバニーにも新拠点
ABB製ロボット部品再装着

導入における課題

稼働は人が監督する体制
充電時間の長さが課題に
GB300向け配線対応は困難
専門家実用解はまだない
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Metaは、傘下のデータセンターで配線作業や部品交換をロボットに任せる実証実験を進めています。ペンシルベニア州アルトゥーナの拠点では昨年6月から、双腕型ロボット「ワトニー」による配線作業の試験が続けられており、人手不足への対応や作業効率化、コスト削減を見据えた動きとみられ、成果が出れば他拠点への展開も検討される見通しです。

アルトゥーナは新技術の実証拠点として知られ、成果が出れば他拠点に展開される仕組みです。ワトニーのロボット人の監督下で稼働しており、作業速度はまだ人には及ばないものの、着実に実績を積んでいます。

ワトニーは2023年設立のスタートアップで、当初は洗濯物畳みや清掃向けロボットを手掛けていました。しかし昨年、事業の軸をデータセンター向けに転換し、Metaのような大手事業者への売り込みを強めています。

Metaはオハイオ州ニューオールバニーの新拠点「プロメテウス」でも別のロボットを試験投入しています。自動化大手ABB製の四輪ロボットで、はさみ式の昇降機構と六軸アームを備え、部品の再装着作業を担っています。将来的には人の監督を減らしながら、より多くの作業を任せる計画です。

ただし専門家の見方は慎重です。データセンター向けロボットを開発するエクスクレイム・ロボティクスのヘレン・オレイニコワCEOは、「実証実験やデモは数多くあるが、実用に耐える解決策はまだ存在しない」と指摘します。Meta社内でも、ロボット充電時間の長さに不満を持つ従業員がいるといいます。

さらに、エヌビディアの「GB300」スーパーコンピューターに必要な高密度の配線作業など、ロボットには不向きな業務も残っています。元Meta従業員は「あらゆる設備は人の手で扱うことを前提に設計されてきた」とし、「作り直すには時間がかかる」と話しています。それでも現場では、ロボット活用に向けた準備が着実に進められています。