盗難Claudeセッション、社内メール閲覧の恐れ
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Anthropicは2026年8月末、情報窃取マルウェアがClaudeのセッションクッキーを盗み、有料アカウントを乗っ取った事例を利用者へ通知しました。盗まれた接続情報はログイン画面を通らないため、二要素認証や企業のシングルサインオンを迂回します。個人契約のClaudeが社内Gmailなどと接続されていれば、攻撃者がメールやファイルを読める経路になり得ます。
Anthropicが挙げたのはWindows向けのVidar、LummaC2、StealC、RedLine、Acreedと、少数のMacで確認されたAtomic Stealerです。これらはブラウザの保存パスワードとログイン済みクッキーを集め、攻撃者はクッキーを再利用して認証済み利用者になりすまします。同社は異常な利用量から被害を把握し、対象をログアウトさせ、保存済み決済手段を削除して確認した料金を返金しました。
被害件数は公表されず、TeamやEnterpriseのシングルサインオン利用席が含まれたか、会話履歴や接続アプリまで到達したかも確認されていません。記事は、決済カードを保存した自己契約型アカウントが中心だった可能性を示しますが、Teamや自己契約型Enterpriseもカード払いができるため断定はできません。
リスクの焦点は利用料金より接続先です。Claudeのコネクターは本人の権限を引き継ぎ、読み取り・検索は承認なしで実行できるため、個人のPro契約から業務用GmailやDriveへの許可が残っていれば、再利用されたセッションもその範囲へ到達し得ます。ClaudeからログアウトしてもGoogleやMicrosoft側のOAuth許可は自動で消えません。
この経路は、企業のID管理外にある個人AI契約を管理端末で使う問題を示します。LayerXの調査では企業のAI会話の47%が個人ID経由で、Claudeでは61%でした。企業側はブラウザ監視、クラウド利用監視、経費記録から個人契約を把握し、Google WorkspaceやMicrosoft 365が個人Claudeへ与える接続許可を制限する必要があります。
端末で情報窃取型マルウェアを検知したら、その機器上の全AIサービスのセッションを侵害済みとして失効し、端末を無害化するまで個人アカウントからもログアウトさせます。Claudeのセッション失効に加え、Googleの第三者アプリ許可やMicrosoftの企業アプリ同意を点検し、残存するOAuth許可も撤回することが重要です。利用頻度の高い社員は組織管理のTeam・Enterprise契約へ移し、コネクター可否を管理者が統制できる状態にします。