Nscale、顧客集中抱え350億ドル上場へ

巨額契約の偏り

契約総額1030億ドル
2社で契約額の約85%
Anthropic契約に条件

上場時の評価

想定評価額350億ドル
調達目標30億ドル

急成長と赤字

半年売上高1.406億ドル
半年純損失10.2億ドル
Nvidiaが10億ドル融資
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英国のAI向けクラウド事業者Nscaleは2026年9月、ニューヨーク証券取引所への上場を計画し、最大30億ドルの調達と350億ドルの企業価値を目指しています。設立から2年で契約総額は1030億ドルを超えましたが、その約85%をMicrosoftAnthropicの2社が占めるため、公開市場は成長力と顧客集中リスクを同時に評価することになります。

契約の柱は、Microsoftに2033年まで計算資源を供給する438億ドルの案件と、Anthropic向けの446億ドルの供給契約です。後者はNscaleによる資金確保が前提で、厳格な節目を達成できなければAnthropicは撤退または契約を取り消せます。

2026年6月末までの半年間の売上高は1億4060万ドルと、前年同期の1040万ドルから急増しました。一方、純損失は3億6900万ドルから10億2000万ドルに膨らみ、設備投資型の成長を支える資金調達力が投資判断の焦点になります。

主要投資家Nvidiaは9月、総額31億ドルの資金調達の一部として10億ドルの転換社債を引き受けました。直近の20億ドルのシリーズCでは評価額が146億ドルだったため、上場時に目指す350億ドルを市場が受け入れるかも注目点です。

顧客集中はNscale固有の問題ではありません。競合CoreWeaveは売上高の67%をMicrosoftに依存し、Applied Digitalも67%をOracle、30%をCoreWeaveから得ており、大口顧客の戦略変更がAIインフラ企業へ連鎖する構造を示しています。