MIT、AI活用でRNAワクチンを室温で最長1年安定化
出典:MIT News
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マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームは2026年9月28日、AIを使ってmRNAワクチン用脂質ナノ粒子の配合を改良し、真空乾燥後に室温で最長1年、37度で2カ月安定して保存できる候補を開発したと発表しました。長期保存後の製剤を投与したマウスでは、モデルナ製に近い従来製剤と同等の免疫反応を確認しました。超低温保管への依存を減らし、輸送や新しい投与法を広げる可能性があります。
壊れやすいRNAは脂質ナノ粒子で保護して細胞へ届けますが、従来のRNAワクチンはマイナス20度からマイナス80度での保管が必要です。研究チームは、モデルナやファイザーの新型コロナワクチンに使われた承認済み製剤に近い構成を保ちながら、耐熱性を高める配合を探しました。
研究者は約50種類の承認済み添加剤を分析し、有望な5種類を選びました。少量の実験データでも働く機械学習アルゴリズムに配合比を予測させ、細胞試験の結果を戻す作業を数回繰り返し、従来なら長期化する探索から数週間で候補を絞りました。
新配合に新型コロナウイルスのmRNA抗原を封入し、真空乾燥して37度で2カ月または室温で1年保存した後、マウスへ投与しました。免疫反応はモデルナ製に近い脂質ナノ粒子を使った製剤と同等で、固体の微細針パッチでも注射型に近い反応を示しました。
同じ手法はファイザー製に近い脂質ナノ粒子でも安定化に使え、耐熱配合を確立すれば異なるmRNAを搭載できると研究チームは説明しています。医薬品や放出制御粒子への応用も見込みますが、記事で示された免疫評価はマウスを用いた前臨床試験です。