MIT、全米のSTEM教育強化へ新構想

全国展開の狙い

幼稚園から短大まで支援
規模と対面指導の両立
地域の教育力向上

三つの重点分野

数学の思考力育成
責任あるAI活用教育
ものづくり型の実践学習
既存事業を基盤に拡大
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マサチューセッツ工科大学(MIT)は2026年10月6日、全米のSTEM教育を強化する新たな戦略構想「MIT for America」を始動しました。幼稚園からコミュニティーカレッジまでを対象に、数学、責任あるAI活用、設計・製作の学びを拡充し、科学技術が社会と仕事を形作る時代に必要な知識と技能を地域へ広げます。

背景には、実践的なSTEM学習への接点不足があります。米国の9~12学年で回路を組んだ経験がある生徒は29%、コンピューター科学の履修者は6%にとどまり、約60%の高校が同科目を提供していても機会が十分に生かされていません。

数学分野では、MITの学生と卒業生が各地の高校生を指導する微積分プロジェクトを拡大します。全米の学区の約半数しか微積分を提供していない状況を踏まえ、規模拡大と対面支援の両立を全国展開のモデルに据えます。

AI分野では、教員研修と教材を通じて授業への生産的な導入を支えるMIT RAISEを活用します。同プログラムの「Day of AI」には約100万人の生徒が参加しており、ジョージア州立大学と始めたPATHでは2年制・4年制大学の学生に就業に役立つAI技能を届けます。

設計・製作分野では、ファブラボやメーカースペース、全国規模の設計課題を通じた体験学習を広げます。全米300カ所のファブラボなど既存基盤と卒業生の協力を生かし、地域が継続して教えられる力を築く方針です。