Apate、潜入AIで詐欺情報を先回り収集
潜入AIの仕組み
多言語での偽装対話
詐欺口座などの特定
導入実績
250万件の対話実績
公開詐欺被害額76%減
事業拡大
シード815万ドル調達
ロンドン拠点の開設計画
出典:TechCrunch
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2024年にマッコーリー大学の研究を基に創業したオーストラリアの新興企業Apateは、被害者を装うAIエージェントを詐欺師との通話、メッセージ、メール、ウェブ上の会話に送り込み、銀行口座や暗号資産ウォレットなどの情報を被害発生前に集めています。銀行、通信会社、政府機関、公益企業へ情報を提供し、従来の事後対応より早く詐欺を検知・妨害できるようにするのが狙いです。
エージェントは年齢、性別、アクセント、言語を変え、フィッシングリンクやSNSグループにも入り込んで詐欺師との会話を引き延ばします。同社によると、これまで250万件の会話で詐欺師の時間を累計17年分消費し、電話番号、悪意あるサイト、なりすましブランドなどを収集対象にしています。
Apateはフロンティアモデルと独自の微調整モデルを併用し、エージェントの対話と大学での研究成果を学習に使っています。顧客は分析ポータルで利用者や従業員、ブランドを狙う詐欺を確認でき、口座番号や暗号資産アドレスの取得といった任務もエージェントに指定できます。
共同創業者の説明では、TPG Telecomは約59万件の通話をApateへ転送し、Commonwealth Bank of Australiaでは公表ベースの詐欺被害額が76%減少しました。別のオーストラリアの銀行は発信型エージェントを使い、22件の詐欺キャンペーンを妨害したといいます。
Apateは8月、Lobby Capitalなどから815万ドルのシード資金を調達し、累計調達額は1000万ドル弱となりました。従業員20人の同社は、製品開発と国際展開に資金を投じ、ロンドン拠点の開設と米国事業の拡大を計画しています。