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マイクロソフトは9日、急増するAI需要に応えるため、米国内のクラウドインフラを大幅に拡張すると発表しました。2027年初頭にジョージア州アトランタで新たなデータセンターリージョンを開設するほか、既存の5つの拠点でも設備を増強します。
アトランタ都市圏に新設される「East US 3」リージョンは、最先端のAIワークロードを処理できるよう設計されています。同地域では既にAIスーパーコンピューターが稼働しており、新拠点は環境性能を示すLEEDゴールド認証の取得も目指します。
信頼性を高めるため、既存リージョンの拡張も進めます。2026年末までにノースセントラル、2027年初頭にはウェストセントラルの各リージョンに、独立した電源や冷却設備を持つ「アベイラビリティゾーン」を追加し、耐障害性を強化します。
政府機関向けの支援も拡大します。2026年初頭にはアリゾナ州の政府専用リージョンに3つのアベイラビリティゾーンを追加予定です。これにより、防衛産業基盤などの機密性の高い業務に対し、より強固な回復力とセキュリティを提供します。
ヴァージニア州やテキサス州の既存リージョンでも、2026年中にインフラ容量を追加します。複数の拠点を活用する「マルチリージョン構成」の選択肢を広げることで、顧客企業の事業継続計画(BCP)や遅延低減のニーズに柔軟に対応します。