AI生成インフルエンサーがCoachella投稿を席巻

コンテンツの実態

17万〜40万フォロワー規模で展開
セレブとの偽ツーショット写真を量産
AI開示なしのアカウントが多数存在
OnlyFans等への誘導にも悪用

プラットフォームの課題

InstagramAI表示は三点メニュー内に隠蔽
「デジタルクリエイター」表記で曖昧化
ブランド側もAI起用に関心
Dead Internet理論の現実化を示唆
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音楽フェスCoachellaの開幕に合わせ、AI生成のインフルエンサーアカウントがInstagramTikTok上でフェスティバル参加を偽装した大量のコンテンツを投稿していることが、The Vergeの調査で明らかになりました。カーダシアン家やジャスティン・ビーバーといった実在セレブとの合成写真を用い、フォロワー数は数十万規模に達しています。

問題の核心はAI開示の不備です。Ammarathegoat(17万フォロワー)やFit_aitana(約40万フォロワー)といったアカウントは、プロフィールや投稿にAI生成であることを明示していません。Instagramが付与する「AI情報」タグもモバイルアプリの三点メニュー内に隠されており、デスクトップ版では表示すらされない状態です。

こうしたAIインフルエンサーの一部は、OnlyFansやFanvueといったアダルト系サブスクリプションサービスへの誘導手段として機能しています。昨年はAIインフルエンサー「Nikki Bellini」がCoachella期間中に数百件の対面リクエストを受けたと報じられました。男性型のAIアカウントは逆に、自作AIインフルエンサーの作成ガイドを販売する手法をとっています。

ブランド企業がリアルなインフルエンサーをCoachellaに送り込むために数十万ドル規模の費用をかけている現状を踏まえると、AI生成コンテンツへの投資はコスト面で魅力的です。しかし消費者が本物と偽物を区別できない環境が常態化すれば、イベントを遠隔で楽しむという体験そのものが損なわれるリスクがあります。プラットフォーム側の開示ルール強化が急務です。