Era、AIガジェット向けソフト基盤で1100万ドル調達

プラットフォームの概要

AIデバイス向けソフト基盤を構築
130超のLLMを14社以上から提供
音声カスタマイズや既存機器のAI化を支援
メガネ・指輪・スピーカー等の多様な形状に対応
ハードは自社製造せずソフト層に特化
アプリモデルに代わる知能レイヤーを目指す

資金調達と創業チーム

シード900万ドルをAbstract Ventures等が主導
プレシード200万ドルと合わせ累計1100万ドル
Flickr共同創業者ら著名エンジェルも参加
CEO DormanはHumane出身でAIオーケストレーション経験
CTO OllmanはHP出身でエージェント基盤開発経験
オープンソース・メイカーコミュニティへの開放を計画
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スタートアップのEraが、AIガジェット向けソフトウェアプラットフォームの構築を目指し、累計1100万ドルの資金調達を実施しました。Abstract VenturesとBoxGroupが主導した900万ドルのシードラウンドに加え、Topology VenturesとBetaworksから200万ドルのプレシード資金を獲得しています。Flickr共同創業者のCaterina Fake氏やiPhoneキーボード開発者のKen Kocienda氏など、著名なエンジェル投資家も参加しました。

Eraのプラットフォームは、ハードウェアメーカーがAIエージェントやオーケストレーションをデバイスに組み込むためのソフトウェア層を提供します。14社以上のプロバイダーから130を超えるLLMを利用可能で、メガネ、ジュエリー、スピーカーなど多様なフォームファクターに対応しています。同社はデバイスを自社製造するのではなく、カスタマイズされた音声生成やヘッドホンなど既存デバイスへのAI機能付加を可能にするソフトウェア基盤の提供に注力しています。

CEOのLiz Dorman氏はHumaneでAIオーケストレーションに携わった経歴を持ち、従来のアプリモデルに代わる「知能レイヤー」の構築を掲げています。同氏は、テクノロジーのコモディティ化により多様なAIデバイスの「カンブリア爆発」が起きると予測しています。CTOのAlex Ollman氏はHPでエンタープライズ向けエージェント基盤を開発し、CPOのMegan Gole氏はJony IveとSam AltmanのプロジェクトにSutter Hill Venturesで携わった経験があります。

AIハードウェア分野では、HumaneがHPに売却され、Rabbitは沈黙するなど、成功モデルがまだ確立されていません。一方でPlaudが会議メモ領域で一定の成果を上げ、SandbarやTayaといった新興企業も登場しています。Eraはこうした状況の中で、プライバシーを重視したメモリやモデルプロバイダーの選択権をユーザーに提供し、オープンソースやメイカーコミュニティにプラットフォームを開放する方針を示しています。