Meta、プライバシー問題告発の委託先Samaとの契約を打ち切り
出典:Ars Technica
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Metaは、スマートグラス「Ray-Ban Meta」のデータ注釈業務を委託していたケニア拠点の企業Samaとの契約を終了しました。2026年2月、Samaの従業員が複数のメディアに対し、Ray-Ban Metaで撮影された利用者の着替えや性行為、トイレ使用などの極めて私的な映像を業務で視聴していたと告発していました。
BBCの報道によると、スウェーデンやケニアのジャーナリストによる告発記事の公開から2カ月足らずで、Metaは契約を打ち切りました。Metaの広報担当者はBBCに対し「Samaが当社の基準を満たしていない」と説明しましたが、具体的にどの基準を満たさなかったかについては明らかにしていません。
一方、Samaは基準未達の通知を受けたことはないと反論しています。Samaの従業員たちは、私的映像の視聴を外部に告発したことへの報復として契約が打ち切られたと考えています。Samaによれば、この契約終了により1,108人の労働者が影響を受けました。
今回の問題は、AIのデータ注釈作業におけるプライバシー保護と労働者の内部告発に対する企業の対応という、AI開発プロセスの根幹に関わる課題を浮き彫りにしています。スマートグラスのように常時撮影が可能なデバイスでは、意図せず記録された映像の取り扱いが今後も大きな論点となります。