AI専門家網のEthos、a16z主導で2275万ドル調達
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ロンドン拠点のスタートアップEthosは2026年5月6日、a16zが主導する2275万ドルのシリーズAラウンドを完了したと発表しました。General Catalyst、XTX Markets、Evantic Capital、Common Magicも参加しています。EthosはAIを活用した専門家ネットワークを構築し、従来のLinkedInやGLGなどが職種名ベースで行ってきたマッチングの精度を大幅に向上させることを目指しています。
Ethosの最大の特徴は、音声AIによるオンボーディングです。専門家はフォーム入力の代わりに音声インタビューを受け、職種名では把握できないサブ専門領域や実務経験をAIが抽出します。a16zのAnish Acharyaは「音声は人間の最も自然なコミュニケーション手段であり、自分の経歴を的確に書ける人は少ない」と語り、この手法の有効性を評価しています。
企業側は自然言語で「一流投資家から出資を受けたフィンテックスタートアップの経験者」といった複雑な条件を指定でき、Ethosが蓄積した多面的なデータから最適な専門家を提示します。現在、ヘッジファンド、プライベートエクイティ、大手AI研究所、コンサルティング企業などが顧客として利用しており、プロジェクト単位で30%以上の手数料を課す収益モデルです。
創業者はマッキンゼーとソフトバンク出身のJames Loと、Google DeepMindでGeminiやAlphaDevに携わったDaniel Mankowitzの2人です。Loは人材と経済機会の最適配分に関心を持ち、Mankowitzは人・企業・製品を結ぶ知識グラフの構築をビジョンに掲げています。週あたり約3万5000人が新規登録しており、チームは8人と少数精鋭ながら、年間売上は8桁ドル規模に達する見通しです。
同社にとっての追い風は、大手AI研究所がモデル構築やフィードバック収集のためにあらゆる職種の専門家を求めていることです。Loは「AI研究所は世界中の経済的に価値ある職業をマッピングしようとしている。それが我々にとって巨大な順風になっている」と語っています。法律、医療、金融、経営など幅広い分野でAIサービスを開発する研究所の需要が、Ethosのネットワーク拡大を加速させています。