Genesis AIが人間大ロボットハンドと基盤モデルを公開

フルスタック戦略

独自の人間サイズハンド開発
基盤モデルGENE-26.5を公開
センサー搭載グローブでデータ収集
シード資金1億500万ドル調達済み

技術と今後の展開

料理やルービックキューブを実演
シミュレーションモデル反復加速
欧米3拠点で60人体制
汎用全身ロボットも近く発表予定
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ロボティクスAIスタートアップGenesis AIは2026年5月6日、独自開発した人間サイズのロボットハンドと初の基盤モデルGENE-26.5を公開しました。同社はKhosla VenturesやEclipseが共同リードした1億500万ドルのシードラウンドで資金を調達しており、ソフトウェアとハードウェアの両方を自社で手がける「フルスタック」戦略を打ち出しています。

最大の特徴は、ロボットハンドが人間の手と同じサイズ・形状で設計されている点です。多くのロボティクス企業が2本指のグリッパーを使う中、Genesis AIは人間の手に近い構造を採用することで、実世界との差異、いわゆる「エンボディメントギャップ」を縮小しました。共同創業者でCEOのZhou Xian氏は「人間の手を可能な限り模倣するロボットハンドを設計すれば、大量の人間データを即座に活用できる」と説明しています。

デモ動画では、卵を割りトマトを切る調理タスクや、ピアノ演奏、ルービックキューブの解法、実験室作業など多彩なタスクが披露されました。共同創業者Mistral AI出身のTheophile Gervet氏は、調理タスクが一連の複雑な動作を長時間こなす能力の証明になると強調しています。加えて、同社はセンサーを搭載した軽量グローブも開発しており、製薬や製造業の現場で作業者が装着するだけでロボット訓練用データを収集できる仕組みを構想しています。

Genesis AIはパリ、ロンドン、カリフォルニアに拠点を持ち、約60人の体制で欧米の人材を活用しています。元Google CEOのEric Schmidt氏も出資者に名を連ね、「ロボティクス業界にとって重要なマイルストーンだ」と評価しました。同社は近くハンドだけでなく全身の汎用ロボットを発表する計画で、Zhou氏は「最も高性能なロボットシステムの構築」を目標に掲げています。